top of page

子供は育つ

2/1のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


2月に入りました。天気予報を見ると、最高気温が10℃を超える日もだんだんと出てきそうです。本当に寒い時に着るダウンコートは1枚しか持っていなくて、そろそろヘタれてきていたので、暖かくなってくるのは大歓迎です。


一方、コロナの新規感染者数は高止まりに来た感じがしますが、昨年はそこからが長かった気がします。早いところピークアウトして欲しいものです。暖かさと同時に、落ち着いていきますように。。。


=========

子供は育つ

=========


私はまだお寺には住んでいなくて、近くにマンションを借りています。建替え後はもちろんお寺に住む予定ですが、今は私たち4人家族が住む場所が無いんです。ということで、毎日お寺に来ては家に帰るを繰り返しているわけですが、最近は息子とワーワーと走りながら帰路につくことが定番となっています。


大人なら信号を除けばほぼ一定のペースで歩いて帰るだけですが、子供の場合はそうはいきません。こちらの本音としては、寒いし、ベビーカーに乗せてとっとと家に帰りたいのですが、体力の有り余る息子からしたらベビーカーになんて乗ろうともしません。ということで、靴を履かせて歩かせています。


ただ、トボトボと歩く事はほとんどなく、走っては立ち止まり、走っては立ち止まりを繰り返します。車や自転車や歩行者など、気をつける事がたくさんあるのですがそんなところまで気が回るはずもなく、そっちをケアするのは大人の役目です。自分で自由に走っている気分にさせながら、実は誘導しているという高等テクニックを用いています。


立ち止まる時は、ただ止まるのではなくて何か他のことに気を取られた時です。マンションの駐車場を見ては『今日は全然ブーブーいないねえ』と言ったり、工事現場を見ては『今日はみんな働いてるねえ』と言ったり、空を飛ぶ飛行機を見ては『おお、飛行機ぃ』と言ったりしています。


小さい子供のくせに、いっちょまえにいろんなことが見えていて感心してしまいます。いつの間にそんな言葉覚えたんだろ?と思うことも少なくなく、こうやって段々と親の掌から離れて行くんだろうなと思います。寂しさもありますが、成長して行く姿を見られるのはやっぱり嬉しいですね。


芸人なんかの師弟がある世界では、自分自身が一人前になるだけじゃなく、一人前の弟子を育てることができて、より素晴らしい芸人として認められる、という話を聞いたことがあります。私はまだまだ自分が一人前じゃ無いので、そもそもお前が頑張れよ、という話ですが、子供たちも立派な一人前になれるよう、精一杯育てていきたいものです。


とは言いつつも、人の育て方はよく分かりません。そもそも『育てる』というのは少し傲慢かもしれません。特に子供なんかは『育つ』ものだと思いますので、こちらがどうこうするのではなく、刺激の多い環境だけは提供していければ良いのかもしれません。色んな意味での大事故に遭わないようケアはしつつ、自由に走らせてあげようと思います。


子供がどう変わっていくのか、楽しみながら見守っていきいます。



南無阿弥陀仏

-------------------


特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
まだタグはありません。
bottom of page