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華道イベントの裏側


こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。


さて、昨日一気に公開させていただきましたが、3月20日(金・祝)に『華道LIVEパフォーマンス』、4月11日(土)に『生け花教室と精進料理』という行事を開催させていただきます。


本日は『何でこれらの行事を開催しようと思ったのか』を、少し深めに書いてみようと思います。思ったより深まらなかったらごめんなさい。


 

何で華道イベントを開催するのか


前々からこのブログでは伝えておりましたが、法善寺は『檀家と地域の方々のためのお寺』を目指しております。このコンセプトのもと、昨年も様々な行事を開催してきました。終活セミナーや、『宗教を知ろう』パネルディスカッションや、餅つきなど、今まではほぼ私だけで企画をしてきました。


正直言って、ある程度の成果は出せていたと思いますし、やって後悔した行事は一つもありません。


そんな時に姉から『友達に華道家さんがいるから紹介するよ』という話がありました。私は姉とは違い、アート系に疎く、正直最初はあまり乗り気ではありませんでした。お寺と親和性あるでしょ、と言われても、紹介してもらってもどうすればいいんだろうか、という想いでいました。


しかし色々な行事をやるにつれ、『私のアイディアでは響かない人たちがいる』という気持ちが出てきました。要は、私の頭の中でいくら考えても、そんなアイディアには心の琴線が揺れない方々です。


今の私では届かないんですね。


そこで、自分の頭の中を一度飛び出す必要がある、と思い、改めて姉から話を聞いて萩原さんを紹介してもらいました。会ってみたら萩原さんはとても良い人で、そして熱い人でした。本当に華道を愛している、というのが言動の端々から感じられます。経歴を見るとご苦労されたんだろうなと思いましたが、その分いま打ち込んでいる華道には並々ならぬエネルギーを注がれているんだろうなと想像できます。(インスタの自己紹介文が『もう絶対離しません』です。かっこいい)


そしてお会いして様々なお話をさせていただく中で、今回の企画が作り上げられていきました。


3/20の『華道LIVEパフォーマンス』は、お彼岸のお中日にやりますので集客はあまり心配していません。お寺の本堂を開放しますので、通りすがりの方や近所のお寺にお参りに行った方もいらっしゃるかもしれません。ただ『私のアイディアでは響かない人たち』がメインターゲットですので、もちろん広報活動も抜かりなく頑張ります。


それに比べて4/11の『生け花教室と精進料理』は、他の行事とは抱き合わせない単独での開催で、はっきり言ってこれは結構なチャレンジです。『華道LIVEパフォーマンス』をフックとしておりますが、どれくらいの方が来ていただけるのか、不透明です。


しかし、それでもやってみようと思ったのは、前述の通り『私のアイディアでは響かない人たちがいる』という気持ちがあったからです。


私一人では辿り着けないような行事がどういう反響を得るのか、純粋にとても楽しみにしています。

 

精進料理を加えた理由


ここまで読むと『それなら精進料理いらなくない?』と思われた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、これにも理由があります。しかも2つあります。


1つ目は『生け花教室』だけじゃなく『精進料理』も加えた方がイベントとしてパワーアップすると思ったからです。『生け花興味あったんだよね。しかも精進料理も食べられるんだ、めっちゃ良いじゃん』と思ってもらえれば、という気持ちです。(分かりやすい話ですね)


そして2つ目は、法善寺の精進料理に興味を持ってもらいたいからです。法善寺では、永代経(5月)と報恩講(11月)の年に2回、門徒さん向けに精進料理を振舞っています。これがとても好評なのですが、その美味しさを知るのはその2つの行事にいらっしゃる方々だけです。そこで、今回のイベントで精進料理を召し上がっていただき、その流れで永代経や報恩講に興味を持ってもらえれば、と考えたわけです。


分かりやすく書けば、、、


華道に興味を持つ

精進料理に興味を持つ

精進料理が振舞われる行事に興味を持つ

仏教に興味を持つ

お寺に頻繁に来るようになる


こういう流れを理想としています。

 

色々と書きましたが、はっきり言って理想論を語っているにすぎません。


現実問題として、これらのイベントで結果を残すためには、現場での泥臭い努力が必要だったりします。


萩原さんの魅力、精進料理の美味しさ、お寺の行事の大切さ、仏教の教えの尊さ、これらを粛々と伝えていかなければいけないと思っています。


よーし、がんばるぞー!!



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