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NBAファイナル完結

こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。


今日は月曜日、今週も1週間が始まりました。


相変わらず気持ちの落ち着かない日々を過ごしていますが、今日は出張の法事1件と、門徒さんの御相談1件が予定に入っていました。忙しくさせてもらう方が好きなタイプですし(ダラダラもしたいですが)、気持ちが落ち着かない時に日々の営みが出来ることは有難いです。


そんな中ですが、今日はやっぱりこれについて書かずにはいられません。


NBAファイナルが終わり、2019-20シーズンが完結しました。

 

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前代未聞のシーズン

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NBAのシーズンは例年、10月に開幕し翌年の4月に終了、そこから上位チームによるプレイオフが始まります。2019-20シーズンも例年通り、10月22日に開幕しました。その頃にはこんなにも波乱のシーズンになるとは誰も予想していなかったのではないでしょうか。そして、お分かりかと思いますが、ここでいう『波乱』というのは、今プレーしているNBAの中で起こったものではなく、外からによるものばかりです。


今年の1月26日、ヘリコプターの墜落事故により、ロサンゼルス・レイカーズで20シーズンを過ごしたスーパースター、コービー・ブライアントが亡くなりました。その事故では計9人が亡くなったのですが、そこにはコービーの愛娘も含まれています。


この事故はNBAだけでなく、全世界に衝撃を与えました。レイカーズの本拠地であるステイプルズ・センターには数えきれないほどの人が集まり、多くの献花がなされました。レイカーズは試合を一つ順延し、事故発生から最初の試合で、レイカーズのエースであるレブロン・ジェームスは『コービーのレガシーを受け継ぐ』という言葉を残しました。それまでレイカーズは西カンファレンスでは首位を走っており、この事故によって優勝が至上命題になっていきました。


ただコービーのレガシーを受け継いでいるのは他の選手も一緒です。レイカーズをわざと勝たせたりすることはもちろん無く、むしろ『絶対に手を抜かない』という気持ちで選手全員が必死にプレイしていたと思います。少なくとも私にはそう見えました。


そして、コービーを失った傷が癒えないまま、新型コロナによるシーズン中断に入ってしまいます。3月のとある試合で選手に陽性者が出てしまい、NBAが全チームの中断を決意したのです。


ここからの数か月、新型コロナウイルスはみるみるうちに全世界に広がり、日本でも緊急事態宣言が出ました。今振り返っても、希望も何も見えない数か月だったと思います。私自身も本当に辛い期間でした。


NBAのシーズン再開は難しいかなーと思っていたのですが、選手会とNBAはシーズン再開に向けて交渉を進め、オーランドのディズニーワールドに隔離された状態でのシーズン再開が実現しました。7月30日がシーズン再開日だったと思いますが、あの日は本当に嬉しかったのを覚えています。『NBAを見る』という当たり前だったことがこんなにも有難いのか、どれだけNBAから希望を授けられたか、言葉にできません。


無観客の開催ということもあり、もちろん今までの試合とは別物ではありましたがそれでも大いに楽しませてもらいました。結果的にシーズンの試合数は省略されましたが、プレイオフは例年通りのレギュレーションで開催されました。一部コメンテーターはNBAシーズン再開前には『シーズンはこのまま終わるべきだ。再開してチャンピオンチームが出ても、アスタリスク(注意書き)が残ってしまう』という旨の発言をされていましたが、プレイオフのレギュレーションが省略されなかったことで、こういったコメントも無くなりました。


ただNBAシーズン再開後にも、新たな問題が発生しました。それが黒人の差別問題です。アメリカでは大変根深い問題であり、残念ながら断続的に白人警官による黒人暴行事件が発生しています。この問題がエスカレートしてしまい、チームと選手が試合をボイコットする事態も発生しましたが、選手たちはプレーすることで自分たちの声を届ける方法を選択しました。これも大変勇気のいる決断だったと思います。


そんな中のプレイオフですが、例年通りの熱気でした。むしろ、移動による体力の消耗などが無かったため、バスケのプレー自体の質は例年よりも高かった気がします。


ファイナルはロサンゼルス・レイカーズとマイアミ・ヒートの対戦でした。下馬評ではレイカーズ圧倒的有利でしたが、それでもヒートも負けじと戦っていました。ただ最後は地力に勝るレイカーズに押し切られ、結果的には4勝2敗でレイカーズが優勝しました。


コービーの事故死、新型コロナ、人種差別問題、色々なことが起きすぎた今シーズンが、ついに終わりました。こんなにも泣き・喜び・楽しんだシーズンはありません。


応援しているレイカーズが優勝したことはもちろん嬉しいですが、それ以上に、こんな状況にある世界にいる我々を楽しませてくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。運営、選手、コーチ、その他大勢の関係者には頭が上がりません。本当にありがとうございました。


コロナによって、何でもないようなことが幸せだったと気付かされました。NBAもその一つです。また来シーズンも無事に開幕して、我々を楽しませてくれることを期待しております。

 

 

南無阿弥陀仏

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