忍辱


こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。

 

今日は遅めの更新です。というのも、夜子供を寝かしつけてからウォーキングに行ってきました。

 

台東区内をぐるりと、7kmくらい歩いてきました。おかげで足が棒ですが、まだこの時期は夜は涼しく、とても気持ちが良かったです。また行こうと思います。もちろん、人混みは避けて。ソーシャルディスタンスも空けて。

 

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『忍辱』とは

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先日、六波羅蜜について書いていたのですが、そういえば二つ目の『持戒』で止まっておりました。今日は三つ目の『忍辱』について書いてみようと思います。

 

『忍辱』は『にんにく』と読みます。音的には私の大好物で、すっかり二郎系を想像してしまいますが、意味的には『耐え忍ぶ』ということになります。ちょっとしたことでイラっとしたり感情的になったりしない、という事が説かれています(#耳が痛い)。

 

そしてそんな忍辱ですが、細かく言えばさらに3つに分かれるそうです。

 

耐怨害忍(耐忍)

誰かに憎み恨まれて危害を加えられても、報復の心を起こさずに耐えること

 

②安受苦忍(安忍)

順調な時も、逆境の時も、心をぶらさず安らかにいること

 

③諦察法忍(諦忍)

主観・客観から離れ俯瞰して物事を見て、無我をさとること

 

これらを完璧に実践出来たら、世間的には『あの人は悟ってるな』と言われそうな項目が並んでいますね。

 

みなさんはいかがでしょうか。私は意外と③は自信ありますが、①と②は丸っきりダメです。攻撃されたら仕返ししたくなるし、順調な時は調子に乗るし、逆境の時は冷や汗が止まりません。忍辱、難しそうです。。。

 

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それは本当に辛いのか

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『石の上にも三年』ということわざがある通り、日本だと耐えることが美学の様に捉えられることがあります。しかし、それとは逆行するように、近年の傾向としては『辛いことからは逃げよう』ということも言われます。

 

様々な状況がありますので、どちらが正しいと一概に言うことは出来ませんが、私個人としては、辛いことからすぐに逃げ出すことは反対です。

 

前職に転職したときに、当時の社長さんから『5年は続けなさい。そうしないと仕事のやりがいも辛さも分からないから』と言われました。これは、最初の2~3年の辛さというのはまだまだ浅いところで物を言っているだけで、5年くらいしないと仕事の本当の辛さ・大変さ、そして面白さも分からないよ、という意味で仰っていました。

 

この言葉はとても印象的で、結果5年と半年という期間で退職しお寺に入ったのですが、辛いこともたくさんありましたが、退職する頃には以前とは違うレベルで仕事に取り組めるようになったと思います。もちろんもっと長く続けている方は、更に深い景色が見えているはずで、こんな若輩者の意見は浅いのかもしれません。

 

ただ一方で『どうしたって辛いは辛い』ということもあります。こんな状況で5年なんて耐えられない、という気持ちになることもあるはずです。しかしそれでも、偉そうになるかもしれませんが、そういう時私ならとりあえず2つのことを試してみます。当たり前のことを言いますので、逆に驚かないでください(いざ、覚悟)。

 

まず一つ目は、楽しむことを心がけることです。アホみたいな言い回しかもしれませんが、自分の心って意外とあいまいで、楽しもうとして楽しんでいると楽しくなってくることがあります(意味不明?)。余裕が無くて焦っている状況でも、意識して笑顔を作ると余裕が出て来ることがありますが、それと同じです。

 

仏教的に言えば、『絶対的な辛さ』は無いわけで、その状況を辛くしてしまっているのは自分の心です。ですので、『楽しいんだ!』と思えれば、楽しくなったりします。これマジで。

 

そして二つ目は、自分でコントロール出来る部分と出来ない部分を見極めることです。『他人と過去は変えられない、未来と自分は変えられる』という言葉がありますが、自分がどうにも出来ないことは諦めて、出来る事だけに集中するようにします。

 

厳しいことを言うようですが、どうしようも出来ないことを悩んでしまっている人は意外と多いです。『あの人はなんであんな口の利き方しかできないんだろう』とか『コロナが世界から無くなればいいのに』とか、そういう類いの悩みです。ここで思い詰めてしまった結果、仕事が辛いという風になってしまうことがあり、これはとてももったいないです。

 

辛さにぶち当たった時にこの2つを試してみて、それでも辛かったら環境を変えるのも良いのかな、と私は思います。辛いからといってすぐに環境を変えても、結局同じ繰り返しをするだけだと思いますので、まずは自分を少し変える努力をするのが良いんじゃないかなと思います。

 

話が逸れた気もしますが、これも忍辱の一部なんでしょうか。辛いのを辛いまま耐えるのは辛すぎるので、少しでも辛くなくなるように心を変えるのが良いんじゃないかと思いましたとさ。(#変な締め方

 

 

南無阿弥陀仏

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