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死の引力

  • 執筆者の写真: Nakayama Ryunosuke
    Nakayama Ryunosuke
  • 2022年5月12日
  • 読了時間: 2分

5/11のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


今朝テレビを見ていると、ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんの訃報が飛び込んできました。子供たちに早く起こされたこともあって、頭には少し眠気が残っていましたが、一気に吹き飛びました。すぐにネットで調べたところ、どうやら自殺とのことでした。テレビなんかでは、そうやって思い詰めるような人には見えなかったのですが、本当の性格というのは分からないものです。


お会いしたことがあるわけではないのですが、こういうニュースに触れると気持ちが落ち込んでしまいますし、気が持っていかれるような感覚に襲われます。死というのは、それほどまでに人を惹きつけてしまうのでしょうか。謹んでお悔やみ申し上げます。


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死の引力

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仕事柄、一般の方よりも多くの葬儀に立ち会います。私自身は出来る限り冷静でいようと努めていますが、悲しんでおられるご遺族やご友人の方々を見ていると、気持ちが揺さぶられるのも事実です。


死というのは誰にでも訪れるものですし、生まれたら死ぬことは確定しています。ある意味では、日常的な当たり前の出来事だったりするのですが、その死を実際目の前にすると人は、悲しみ、恐れ慄き、怖くなり、寂しくなり、涙を流します。冷徹な目で見ると、日常的な出来事が起こったに過ぎないのかもしれませんが、やっぱりそうやって死を受け止めきれないのがわれわれ人間です。


死というのは、それほどまでに強いエネルギーを発しています。もちろん、自殺された方々が安易にその道を選んだとは思いませんが、自殺という選択肢があることで、そこにひきづり込まれてしまったのかもしれません。死の引力の前に、むしろそこには『選択』という言葉もなかったのかもしれません。


人との繋がりがあればとか、安心した生活を送れればとか、自殺を防ぐために様々なことが言われたりしますが、周りからは大丈夫そうに見えても本人がどう感じているか、実際のところは分かりません。少なくとも私には、上島さんも後輩からは慕われ、芸能人として成功され、順風満帆な人生を送っているように見えていましたが。


今日もブログをお読みいただきありがとうございます。改めてお悔やみ申し上げます。



南無阿弥陀仏

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