全体と個

6/26のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


まだまだ息子の不機嫌が止まりません。突発明けの不機嫌病に加えて、イヤイヤ期も同時に訪れたのかもしれません。


『バナナ食べたい』と言うので差し出すと吐き出し、眠いクセに寝室に連れて行くと『あっち行きたい』とわめき散らす有様でした。家族全員が寝室に集合するという方法を取ったら何とか寝てくれましたが、こんなん毎日続いたらきつ過ぎます。


早く無垢で可愛い息子が帰ってきますように。。。


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全体と個 ========


さて、今日はちょっとテーマを決めて書き進めてみようかなと思います。どう着地するかは分かりませんが、『全体と個』について書いてみます。お付き合いください。


先日、浅草仏教会の総会がありましたので顔を出してきました。そもそも浅草仏教会とは、旧・浅草区に点在するお寺の集まりです。仏教会には180ヶ寺ほどが在籍していて、その中で7部に分かれています。それぞれの部で税金(所得税・住民税)を集めたり、年末調整をしたり、年度明けの収支報告をしたりして、仏教会が取りまとめて浅草税務署に提出しています。


私自身お寺にきちんと入ったのがここ3年くらいですのでまだまだ若手ですが、この3年間で浅草仏教会のメリット・デメリットは分かってきたつもりです。みんなでまとめて提出するため懐事情が他のお寺に分かってしまったり、役割が回ってきた場合は他のお寺の収支決算書のチェックなどもしなければいけませんが、浅草税務署と各お寺が直接対峙しなくて済みます。


法善寺としては、このまま浅草仏教会にお世話になろうかなと考えていますが、片手で数えられる程度ですが、中には退会を考えられているお寺もあるそうです。先述のデメリットによるものだろうと推測しますので、ある意味納得と言えば納得です。


ただそうなると困ってしまうのは残されたお寺たちです。浅草税務署としては、浅草仏教会とワンストップでやり取りができるというのが大きなメリットなのに、退会したお寺とはまた1対1で対峙しなければいけません。そうすると浅草税務署から『浅草仏教会しっかりしてよ』と言われて、段々と立場が危ぶまれてしまいます。退会はまだまだマイナーケースですが、この流れが出来てしまうとどうなるかは分かりません。


その現場にいないので勝手な想像になりますが、『デメリットが大きいので退会します』『いやいや、みんなが困るから退会しないでください』というやり取りがあったんじゃないでしょうか(もっと大人な会話だとは思いますが)。全体を優先させるか、個を優先させるか、どちらも間違っていないだけに厄介な問題です。


これと似たような問題が、新型コロナのワクチン接種かなと思います。日本や世界規模で見れば、ガンガンワクチン接種してもらって集団免疫を獲得しなければ経済を強気に回していけません。変異株があるので細かい数字は良く分かりませんが、新型コロナウイルスの再生産数(1人から何人に感染するかの数字)は約2だそうで、そうするとワクチン接種率50%という数字が求められます。


ただ、副反応のニュースが連日テレビやらネットやらで取り上げられている影響で、特に若年層は打ちたくない人が多いそうです。私は楽観主義者なので打つ気満々ですが、『もしかしたら副反応で死んじゃうかも』とか『不妊になっちゃうかも』と思う気持ちも理解できます。確率が低いからと言って自分がそれに当たらないとは言い切れません。若者の場合、はっきり言ってコロナに罹ってもほぼ亡くなりませんので、副反応のリスクを取ってまでワクチン接種する必要があるのか?ということかなと思います。


浅草仏教会とワクチン接種、どちらの問題も、マクロの視点とミクロの視点それぞれで正解が変わってきます。特にワクチン接種なんて正解が分かりやすい話のように見えますが、それでも絶対的な正解は無いんだなと思い知らされます。これも仏教的に言えば、『諸法無我』という事でしょうか。


そう考えると、『みんなが幸せに』というのは不可能なのかなとか考えてしまいます。幸せというのは個々の価値観ですから、貧乏で幸せの人もいれば金持ちで不幸の人もいます。やっぱり、『自分自身は何があれば幸せなんだろ?』と全員が考えるのが大切なのかもしれません。


難しいかもしれませんが、みんなが幸せな世の中が訪れますように。そのために法善寺が少しでも貢献できますように。



南無阿弥陀仏

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