3月のお寺の掲示板
3/1のブログです。
こんばんは。
法善寺住職の中山龍之介です。
今日から3月に入りました。相変わらず花粉が猛威を振るっていますが、自転車に乗っている時にメガネをするだけでかなり違うことを発見しました。
いわゆる花粉症用のゴーグルみたいメガネではなく、普通のメガネですが、それだけでも目に直接入ってくる花粉に対しては相当ブロックになるみたいです。ただ、マスクもしていますので完全武装しているように見えますし、何よりメガネが曇ってしまうのが困りどころです。
当然曇り止めもしていますが、完全に防げるわけもありません。まぁ文句を言いだしたらキリがありませんので、ひとまずメガネの効力を喜びながら、明日からもうまく付き合っていこうと思います。
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3月のお寺の掲示板
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さて、新しい月に入ったということで、お寺の掲示板を新しくしました。今月は季節とはあまり関係ありませんが、今書道教室で取り組んでいる、崔子玉の座右銘から一部抜粋して書かせて頂きました。

施人慎勿念
受施慎勿忘
《現代語訳》
人に施した恩は早く忘れ、
人から受けた恩は決して忘れるな
崔子玉の座右銘は、世界最古の座右銘と言われています。今でいうと座右銘は短くスッキリしたものですが、元祖のこれは100文字あります。そんな中から10文字抜粋した形です。
ちなみにここの箇所を抜粋したのは、空海さんに倣いました。恐らく崔子玉自身は仏教ではなく儒教の影響を受けてこの座右銘を書かれているでしょうが、仏教にも通じる精神であることが伺いしれます。というか、仏教が中国においてこういった儒教の精神を吸収した、と言った方が正しいのかもしれませんが。
色々背景やら薀蓄を垂れましたが、言葉自体はとてもシンプルで分かりやすいものではないでしょうか。とは言え、そんなことでも実践できないのが我々人間でもあります。
ついつい恩着せがましくなったり、人に何かしてもらってもすぐに忘れてしまったり。この言葉を胸に、ちゃんと実践していきたいものです。
3月は日本でいうと卒業シーズンです。人から受けた恩に対して、感謝の気持を述べるには良い季節かもしれません。まずは簡単な言葉から始めてみてはいかがでしょうか。
今日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。やっぱり楷書のほうが目に留まりやすそうだなぁ。
南無阿弥陀仏
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