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お墓参り

こんにちは。

法善寺副住職の中山龍之介です。

三連休、一般的にはお盆の季節となってきたことで、普段よりも多くの方がお墓参りにいらっしゃいます。東京のお盆は七月ですので、特にこの時期にお盆のお勤めなどはしていないのですが、会社員の方などはお盆休みに合わせてお墓参りにいらっしゃっているのかな、と思います。

お墓参りは伝統的な日本の習慣です。家族でお墓を管理し、そこに先祖代々のご遺骨を埋葬する。そしてお盆やお彼岸などの季節にご先祖様に会いに行く感覚でお墓に行って手を合わせて、心の中で感謝の気持ちを伝えるわけです。最近では海に散骨する方もいらっしゃるそうですが、そのような場合、残された方々はどこに手を合わせればいいのか分からなくなってしまう、と言うこともあるそうです。

浄土真宗の教義的な話をすると、ご遺骨には何か特別な力があったり、霊が宿っていたり、そんなことは説かれていません。宗祖・親鸞聖人も、ご自身が亡くなった後は遺骨は鴨川に散骨してほしいとおっしゃっていたそう。しかし、残された人々はやはりご遺骨に執着してしまいます。ただの物としてではなく、大切なものとして、そこに故人を思い出しながらご遺骨を扱うわけです。

仏教的な極論を言えば、このような執着の心は煩悩とされます。しかし私は、これはとても人間らしい感情だと思います。そして、だからこそ人間には煩悩を無くすことが出来ないのだとも思います。先祖に感謝をするご縁として、ご遺骨やお墓というのは欠かせない物なのかな、と思います。

私はお寺で生まれ育っているので、逆にお墓参りに行く習慣がないのですが笑、家のすぐ裏に納骨堂があってご先祖様のご遺骨はそこにありますので、もっと手を合わせないといけないなと思いました。

お墓参り、とても暑い季節ですので、みなさん体調にはお気を付けください。

南無阿弥陀仏

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