考える余白

4/24のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


妻と子供たちが、ついに明日里帰りから戻ってきます。ということで、束の間の男の一人暮らしも終わりです。出来るだけキレイな状態で家族を迎え入れるため、最後に掃除と洗濯をしました。


お恥ずかしいことにほぼ自炊もしない生活でした。あまりゴミも出ることもありませんでしたが、結構長い間ため込んでしまいました。先ほどマンションのゴミ捨て場に持っていきましたが、一気に無くなるのは快感です。


ということで明日からは家族4人での生活が始まります。奇しくも緊急事態宣言初日です。あまり関係はありませんが、どういう生活になるのか。楽しみなような怖いような、変な気持ちでおります。なんにせよ、頑張ります。



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考える余白 =========


気付けば、この4月で正式にお寺に入って3年が経ちました。最初の2年間は東本願寺学院に通いながら、そしてこの1年間はほぼ父がいなかったので、僧侶は私1人という体制でした。


そんなお坊さん生活ですが、確か1年目の時に、大変お世話になっている先輩方にご飯に連れて行ってもらいました。そこで色々な話をする中で、『お坊さんなんだから、仏教の教えを弘めないとね』という話題になりました。確かに、仏教の教えによって人々を救い導くというのがお坊さんの本分なはずで、それからはその本分を念頭に、お坊さんとして行動しています。

#行動しているつもりです


どうしても日々の仕事でバタバタとしてしまいますが、その仕事一つ一つがすべてがその目的に繋がっていないといけません。そのための手段として、あれやこれやと色々なことをしている、という順番です。目の前のことだけ見ていると忘れがちですが、これを見落としてはいけません。


ですので葬儀や法事の際には、必ず法話をさせて頂きます。無知で下手くそなりに、仏教や浄土真宗のエッセンスが少しでも届けられたらなと思ってやっています。また法善寺の会報誌『家庭通信』でも、『カンタンな仏教』というコーナーを設けて、毎回1つのテーマについて解説しています。どれも仏教の知識が無い方でも分かるように、日常生活などの例えを出しながらお伝えしています。


また、法事や葬儀の際には、勤行の差定(プログラムみたいなやつ)をお渡しすることがあります。今回の法事ではこういったお経や偈文を読んでいて、こういう意味なんですよ、という短い解説付きです。


こういう活動をする中で、そもそも私の拙い話術や文章力でどれくらい伝わっているのかは分かりませんが、最近あまりにも『分かりやすく分かりやすく』とやりすぎるのも違うのかもしれないな、と思えてきました。


とある知り合いの方に教えていただいたのですが、先日放送された『プロフェッショナル仕事の流儀』で、『エヴァンゲリオン』などで監督を務めている庵野秀明さんが『謎に包まれたものを喜ぶ人が少なくなってきている』と仰っていたそうです。


これは、ぐうの音も出ないほど核心をついています。かく言う私も謎に包まれたものを喜べない人で、分かりにくい説明書などには腹を立ててしまいます。庵野秀明さんのエヴァも謎ばかりで、正直苦手です(すみません)。そういう自分の性格もあって、法話などでも出来るだけ分かりやすく話そうとしているのかもしれません。


ただそうすることで、受け手の『考える余白』を奪っている、とも言えます。実際、まだまだ未熟な私がきちんと理解した上でお話しできる仏教の教えなんてちっぽけなもので、その何百倍、何千倍もの教えが仏教には秘められています。私の理解できる話だけをしていたら、仏教の真髄をお伝えすることが出来ないのかもしれず、大変勿体ないです。


今の自分には手に負えないことでも、お話しすることで受け手が考え、そこで仏教の教えが広まっていくことだってあります。更に、そういうことをお話しすることで、私の中でも新たな教えを頂けるきっかけになるかもしれません。コントローラブルな世界から、アンコントローラブルな世界に飛び出さないと成長できません。


また仏教には(というか宗教には)、どうしたって言葉では説明できない分野が存在します。分かりやすく話をしようと考えていたら、ずーっと触れられないフィールドです。これも勿体ない。コントローラブルな世界にずっと居ては、これを切り捨てていることになってしまいます。


何だかごちゃごちゃしてしまいましたが、そろそろ締めます。

#分かりにくくてすみません


今更なにかを分かりにくく説明しようとは思いませんが、これからは分かりにくいことでも臆せず話をしていこうと思います。『考える余白』を残したお話や文章がお届け出来たら幸いです。



南無阿弥陀仏

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