祖母の卒寿
こんばんは。
法善寺副住職の中山龍之介です。
本日は日中は年回忌の法事と葬儀が入っておりまして、住職と手分けして法要を勤めさせていただきました。
終わりまして夕方から、お寺のお座敷を使って祖母(前坊守)の卒寿祝いをしました!おそらく日本で一番元気な90歳だと、本気で思っています笑
毎朝お仏飯を作り、庭や前の道路の掃除をし、お檀家さんが来てはお話をして、という感じで、無理はしていませんが、マラソンのように休みなく、ずーーっと働いています。おそらく本人としては『働いている』という感覚もないほど日常になっているんでしょう。尊敬です。
基本的にお寺には、定年退職はありません。これは男性・女性は関係ありません。一般企業では定年になるような60歳くらいで、お坊さんとして脂が乗ってきた、と言われるような気がします。そうすると私なんかは、はっきり言って雑魚です笑
だからこそ私の世代の場合は、ここから50年働くぐらいの気持ちでいないといけません。5年を全力で走りきって燃え尽きてしまっては駄目なんですね。そうやって長い目で考えれば、ゆっくりでいいから確実に成長していけばいいんだと落ち着いて考えることができたりします。
何かの本で読みましたが、職人さんはその道で一生頑張ると決めたときに心が楽になるそうです。私も2年前にきちんとお寺に入ったときに、その本のことを思い出し、確かに気持ちが楽になったのを覚えています。
祖母の姿を見て、そして祖父の姿を思い出しながら、私も二人みたいに働き続けられれば幸せだな、と改めて思った、祖母の卒寿祝でした。
南無阿弥陀仏
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