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灯台下暗し

  • 執筆者の写真: Nakayama Ryunosuke
    Nakayama Ryunosuke
  • 2024年3月14日
  • 読了時間: 3分

3/14のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


今日も変わらず一日一枚生活ということで、同人展に向けての書き込みを一枚だけですけれども行いました。しかし、もういい加減書き慣れているはずですし、そもそも正信偈の言葉なので身に沁みているはずが、脱字をしてしまいました。なかなか上手くいかないものです。


昨日の先生からのアドバイスで、『1つの字の中で色んな呼吸を作る』というものがありました。簡単に言えば、一つの字を書く時に同じリズムで書くのではなく、ササッと書くところやじっくり書くところを作る、ということです。


分かってはいるもののこれがなかなか難しく、ましてや84文字(今回の同人展に書く文字数)全てでそれを適用するのはかなり疲れます。もちろんこれに加えて、全体の構成も考えなければいけません。本当に難しいことをしているなーと思います。


ただその分やりがいはありますし、どんどん成長している自分を感じ取ることもできます。だから前向きになれますし、楽しんでできているのかもしれません。提出まで残り一ヶ月あまり、引き続き挑戦していきます。


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灯台下暗し

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少し前ですが、茨城県常陸市のPRがなかなか上手くいかないのは、そもそも市の名前が読めないからだ、というニュースを拝見しました。


たしかに初見でこれを『ひたちし』と読むのはほぼ不可能ですし、『ひたち』と聞くと『日立』を思い浮かべるので、音からもなかなか『常陸』にたどり着かないのかもしれません。


ちょっと笑えるニュースでもありますが、こういった灯台下暗しって、意外と色んなところで起こっているんだろうなーとも思います。


私も法話をする際、出来るだけ専門用語を使わないように気を付けているつもりですが、それでも話が伝わらないこともあります。そういうときは、そもそも根底の何かを共有できていないのかもしれません。


ちゃんと聞く側に寄り添って、相手との共通言語で話をしなければいけません。知識をひけらかすことは簡単かもしれませんが、それをしてしまっては法話の意味がありません。取り残してはいけません。


ただそうは言いながらも、時にはその殻を破って、相手の興味をぐっと引くことも必要なのかなーと最近思い始めてみます。相手の知識の範囲を飛び出て、それって何なのかと思わせる、そしてそこから話を展開していく、という流れです。


ここまでを意のままに出来れば、それこそ超一流の噺家なのかもしれませんが、意識しないことには出来る日は来ません。書道もそうですが、少しでも上に近づけるように、一歩一歩進むだけです。


今日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。恥ずかしながら、私も常陸市の読み方を知ったのはここ数年です。



南無阿弥陀仏

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