松風閣の提出
7/9のブログです。
こんばんは。
法善寺住職の中山龍之介です。
衝撃の事件から一夜明け、いまだにショックから抜け出せずにいます。SNSを見ると、実は安倍さんは生きている、という根拠も何もかもがでたらめな記事があったりしますが、それでもいいから生きていてほしいと願っている自分がいます。
昨今、世界中で銃乱射の事件が発生していますし、耳を疑うような事件も増えている気がします。日本はもちろんですが、世界中が病んでいってしまっているみたいで、とても悲しいです。テクノロジーの発達により、多くの人が自らが抱えきれるモノ以上のモノを手に入れられるようになってしまい、そこに溺れている気がします。こういう時こそ、宗教の正しい在り方を見つめなおして、自分のできることを粛々とやっていこうと思います。
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松風閣の提出 ===========
そんな中でしたが、今日は久々に書道教室に行ってきました。木曜日に行くはずが、振り替えての今日です。
先生にも『あら、久しぶりね』と言われましたが、それもそのはず3週間ぶりでした。一時的に月2回コースに変更しているのでそもそも2週間に1度しか通っていないのですが、さらに6月は木曜日が5回ありましたので、こういうことになりました。もう通い始めて3年が経ちましたが、いまだに久々に良く時は緊張します。研究科になったらなおさらです。
今日はまず、法帖の提出からでした。3週またぎでしたが『松風閣』の臨書をしておりましたので、その提出です。研究科は原則として全臨ですので、最初から最後まで一字一句すべてを臨書します。全紙を横にした紙につらつらと書いていき、最後にすべて貼り付けて完成です。写真で見ると、ずいぶんな文字数に見えます。
松風閣は行書体で、揺らいだ線、反対にスパッと切り裂くような線、そして中心線の取り方に特徴がありました。特に中心線の取り方はとても面白かったです。現代の縦線が入ったようなノートにそのまま書いたら、おそらくずるずると左側にずれていって変に見えてしまうのでしょうが、まっさらな紙の上だと変には見えません。先生曰く、上手く縦画でつないでいるから変に見えないんだそうで、何とも面白い技法です。
提出後、先生と次回展覧会についてのお話をさせていただきました。次の展覧会では、少字数の作品にチャレンジしたいと考えています。大きな紙に、たった2文字をどどん!と書く作品で、極太の筆を使い、バケツに入った墨をバシャバシャとつけて書きます。なので家で書くのではなく、日時を決めて教室に来て、そこで一気に仕上げるみたいです。イメージとしては、清水寺でやっている『今年の漢字』で、ゆくゆくは法善寺でもそんなことが出来たら面白いかもしれません。
事前に候補となる熟語をいくつか選び、何となくの草稿も考えていきました。それらを見ていただきながら、先生からさらにご提案をいただきました。やっぱりさすが先生で、自分が考えた草稿のはるか上のご提案でした。いただいたご提案通りに筆が動けば良い作品になりそうですが、そればっかりは当日頑張るしかありません。極太の筆なので慣れも必要でしょうが、できる限りのイメージを当日までに膨らませていこうと思います。
まだまだ身に付いていないことが多い中で、新しいことに挑戦してしまっている感もありますが、楽しむことも必要ということで大目に見てやってください。来週には7月の課題提出もありますので、お盆期間中ではありますが時間を見つけて作品作りも進めていきます。
今日もブログをお読みいただきありがとうございました。久々の書道は疲れました。けど楽しかったな。
南無阿弥陀仏
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