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東洋大学の授業再開

こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。


本日は9月最終日、明日から10月が始まります。心が落ち着かない毎日を過ごしていますが、時はどんどんと流れていき、それに救われる気持ちもあります。自分自身が、大きな世界のあくまで一部であることに気付かされ、お天道様と繋がっている気持ちになります。大丈夫、止まない雨は無い、と言われている気がします。


なんか重苦しい始まりになってしまいましたが、ブログを書いたら走りに行こうと思っているので格好は身軽です。この時期のランニングが気持ち良いことに気が付いたので積極的に走っていきます。

 

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本日のお仕事

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さて、本日は午前はゆっくりさせてもらい、午後からの始動でした。色々と細かいことが溜まっていたので、息子をベビーカーに乗せながら近くの仏具屋さんまで行ってきました。


門徒さんからお願いされていた商品のことを直接お話して伝えたり、紐が切れてしまったお数珠を直してほしいと頼んだり、納骨堂に置く香炉を新しいのに替えたいから良いの無いでしょうかと相談したりしました。いつもお世話になっているところですので気兼ねなくお話が出来、とても助かっています。


ベビーカーに乗っている息子も、途中少しぐずりかけましたが何とか最後まで持ち、良い子にしてくれました。人見知り・場所見知りはしますが、以前だったら大声で泣いていたところが、今は少し緊張した面持ちになるくらいで、それだけでも全然楽になりました。順調に成長しているという事でしょうか。


お寺に戻ってからも、細かい仕事をセコセコとやっておりました。お坊さんと言えば、葬儀や法事の時だけが仕事時間だと思われがちですが、意外と色んなことやってます。性格的には、セコセコとした仕事は没頭できるので好きな方です。セコセコしたことを、セコセコと続けるのも得意な方なので、お坊さんという仕事は向いているのかもしれません。


そんなこんなで夕方5時になり、お寺の門を閉めて帰宅しました。今日はスローな一日でした。

 

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東洋大学の授業再開

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そういえばブログには書いていなかった気がしますが、9月18日から東洋大学の秋学期授業が始まりました。引き続きオンラインでの受講となるため、レポートと小テストを翌週の火曜日中に提出するというスタイルです。第1回はオリエンテーションのような回で、先週の第2回から通常授業となりました。そのレポートと小テストを昨日の締め切り4分前に提出しましたので、少し振り返ってみようと思います。


私が受けているのは『日本仏教史』という授業です。春学期では日本に仏教が伝来してきたころから鎌倉仏教の途中まで(禅宗あたり)、そして秋学期は鎌倉仏教の途中(日蓮宗)から、ということになります。


先に断っておきますが、以下は私の理解で書いております。一部事実と異なる箇所があるかもしれませんので、それ込みでお読みください。


私は日蓮宗と聞くと、排他的で過激なイメージを持っていました。法然上人や親鸞聖人のことをボロカスにこき下ろしていますし、創価学会の大本となっているのも日蓮宗です(正確には日蓮正宗)。


こういった側面も間違っていないとは思いますが、今回授業を聞いてみて『ふむふむ』と思うところもたくさんありました。


日蓮宗の開祖である日蓮さんは、自身はまずきちんと様々な仏教の教えを勉強されていたそうです。比叡山や高野山などでも勉強されたそうで、きちんとした知識がベースとなって法華経に帰依していったそうです。


また、日蓮宗は『題目至上主義』と言われているそうで、『一にも二にも南無妙法蓮華経と称えなさい』という教えだそうです。日蓮さん自身は念仏をとことん否定しているそうですが、図らずも浄土宗や浄土真宗などの念仏を称えれば救われる系の宗派と同じように、『何かを称えれば救われる』という教えに行き着いています。面白いと言ったら怒られるかもしれませんが、過程こそ違えど、似たような結果に行き着くのは興味深い事柄です。


この他にも興味深いことがいくつもありましたが、長くなってしまいますので割愛させていただきます。なんにせよ、日蓮宗に対する私のアレルギーは少し弱まりました。やっぱり恐怖の正体は『無知』なのかもしれません。


来週は、貞慶と明恵についてみたいです。知らないことばかりですので、しっかりと勉強してきます。アウトプットとしてこのブログに書いていきますので、楽しみにしていただけると嬉しいです。

 

 

南無阿弥陀仏

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