書道11月の課題提出
11/17のブログです。
こんばんは。
法善寺住職の中山龍之介です。
早速ですが、今日は前置き無しでいきます。
書道の課題提出は、毎月17日が締め切りとなっておりまして、今日がその提出日でした。木曜午後の枠に登録している私ですが、普段は仕事の都合などから他の枠に振り替えまくっていまして、実に数か月ぶりに本来の木曜午後の枠に顔を出してきました。久しぶりにお会いする方などもいて、実家に帰ってきた気分がしました。
提出した課題ですが、一番右が創作の漢字になります。今日先生が、違う生徒さんに向けてのご指導の中でしたが、『創作は、書き込まないでフレッシュな状態で書いた作品が一番良いって時が多いですよ』と仰っておりました。隣で盗み聞きしながら『確かにそうだなー』と思っていたのですが、この作品が正に一発目で書いたフレッシュな作品でございます。何枚か書いたのですが結局これが一番良い出来だった、ということです。先生には『どうしたんですか?良いじゃないですか!』と褒めていただけました。
これも盗み聞きですが、先生曰く、書き込んでいくと段々と大胆さが失われるとのことでした。ちなみに私がこれを書いたときに意識していたことは、『墨の潤渇をはっきり見せよう』ということくらいで、それが大胆さにつながったのかもしれません。二枚目以降は細かいところを意識しようと思いすぎ、その結果字が縮こまる、ということですかね。何とも奥が深い世界です。
その隣が楷書です。一旦、今月は昇級の可能性もないとのことで、下に落款を置くという、個人的には新しい形にチャレンジしてみました。割ときれいに決まった気がして、嬉しかったです。楷書は自分自身としても、安心して見ていられる分野になってきた気がします。
その横が臨書です。私が通っている日本教育書道芸術院の研究科では、王鐸(おうたく)の臨書を毎月やっているのですが、字形や筆の運び方などが自分の中には無いものなので、とても勉強になります。はっきり言って書きにくいのですが、ということは今の自分には足りない技術ということになりますので、慣れていきたいところです。もうちょっと時間を費やしてやらなきゃいけない課題ですね。
その横が、かな交じりです。こうやって見ると、左上に変にスペースが出来てしまっていますね。『うごかし』辺りで横広の字を入れたり、もっと左に動きを入れても良かったのかもしれません。写真で見れば明らかなのに、書いているときには気付かないものです。鳥の目のように、俯瞰した視野が欲しいものです。
下の半紙は、これもかな交じりです。今月は淡墨で書いてみましたが、墨汁よりも水っぽいため潤滑が出しにくくなっています。特に渇を表現しにくいので、筆の中に残っている墨の量を調整したり、潤のとこをもっと潤にして差を付けたりして、渇を表現することを考えないといけません。
一番小さいのは細楷です。研究科に来てから昇級していなく、いい加減ステップアップしたいので、今月はちょっと書き込みました。臨書ですので書き込めば書き込むほど良くなっていくものです。良い評価になることを願っています。
今月の書道の課題はこんな感じでした。寒くなってきたことで、お寺で書き始める前に、『書道部屋の暖房を入れる』というステップが増えたことによって若干手が止まる季節になってきましたが、完全に愚かな言い訳ですので引き続き頑張っていきます。
今日もブログをお読みいただきありがとうございます。色んな書き方を試したいなぁ。
南無阿弥陀仏
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