top of page

書道の書初め制作

10/21のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


来週から、飲食店などの時短営業が解除される見通しとなりました。基本的には家とお寺の往復で、夜は子育てをしている身なのであまり関係なかったりしますが、社会全体が明るくなっていきそうで嬉しいニュースです。東京は10月に入って、緊急事態宣言が解除されて3週間が経ちましたが、今日も感染者数は二けたで安定しています。


ただ、まだコロナ禍が終わった訳では無く、油断はできません。引き続き感染症対策はしつつ、生活していきましょう。私も粛々と頑張ります。


===============

書道の書初め制作

===============


さて、今日は書道教室に行ってきました。気持ちが早いかもしれませんが、書道教室では今週から書初めの課題に取り掛かっています。11月に提出をして、年明けの1月に優秀な作品は展示されます(という流れだったはず)。


書初めに提出する課題は3つです。半切に漢字四文字を書く『条幅 漢字』、同じく半切に短歌を書く『条幅 まじり』、そして角額に漢字三文字を書く『少字数』です。半切は全紙というサイズの紙を縦長に二等分にしたもの、角額は全紙を横に二等分にしたものです。どちらも面積は同じですが、紙の形が違うという事です。


また今回は、先生からの指示で墨は淡墨(磨った墨)、紙は二層紙(二層の紙を合わせたもの)を使用しました。淡墨のにじみの癖と、二層紙の吸水力がダブルで扱いにくいですが、だからこそ面白い作品が書けるのも事実で、良い経験となりました。


写真で言うと、左下が『条幅 漢字』です。『無辺楽事』と書いてあります。淡墨のにじみ方や、二層紙の水の吸い込んでいく力に苦戦しながらも、思いっきり書いてやろうという気持ちで書いてみました。特に『樂』はやりすぎなくらい墨で潰してみましたが、これくらいでやっと面白い感じになりました。活字頭からまだまだ抜け出せていないという証拠でしょうか。


上の正方形に近い紙の作品が『少字数』です。『嘉應降』と書いてあります。先生から、もっと思い切り書いてみるよう言われて、この後に書いた作品の方が線質や筆勢は良かったのですが、レイアウトが没になったのでとりあえずこの作品が取り置きとなりました。先生曰く、私はまだ筆が紙の表面を撫でているだけで圧が無い、とのことです。筆をもっといじめるくらい強く紙に叩きつけ、擦り、引っ張り、力強く書きなさいとのことでした。授業内では良い作品が作れなかったので、お寺で再度チャレンジしてみます。


そして右下が『条幅 まじり』です。『長閑なる 日影はもれた 笹竹に 籠れる庵も 春は来にけり』と書いてあります。上田秋成という方の短歌だそうです。前述の『少字数』の影響で、思い切って書けたので個人的には気に入った出来上がりとなりました。特に『笹』の竹冠の強弱とか、『庵』のさら~っとした感じとか、全体的な潤滑具合とか、面白い感じになっているんじゃないでしょうか。ただ、最後の『春は』を『春に』と一度書いてしまいそこから訂正したので、厳密に言えばこれは失敗作です。こちらもまた書き直します。


全体的に、もっと思い切り書いた方が良さそうです。自分としてはやってるつもりなんですが、先生や他のベテランの方々の作品を見ると、作品から放たれる圧が全然違います。なので、一回リミッターを外し、これでもか!と思い切り書いてみて、そこから粗すぎる(荒すぎる)ところを削っていく、という作業をした方が良いと先生に言われました。書道に関しては素直な私ですので、まずは言われた通りやってみようと思います。


書初めの提出は11月18日です。まだ時間はありますので、今日教えていただいたことをきっかけに、より良い作品作りを頑張ってみます。提出作品が完成しましたら、(優秀作品に残るのは厳しいので)このブログでシェアさせていただきますので、よろしくお願いします。



南無阿弥陀仏

-------------------


Comments


特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索

年間行事のお知らせや、副住職の日記の更新などを​お知らせいたします。ご登録宜しくお願いします。

LINE
法善寺家紋

​浄土真宗東本願寺派

龍飛山法善寺

〒110-0015

東京都台東区東上野6-17-3(MAP)

最寄り駅:東京メトロ銀座線『稲荷町駅』 徒歩5分

       JR『上野駅』入谷口 徒歩7分

電話 :03-3844-7613

FAX  :03-3844-7942

メールinfo@houzenji.org

■お問合せはこちら

© 2022 法善寺 All Rights Reserved

bottom of page