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書道の文字考ゼミを受講

1/29のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


花粉が飛んでるくせに暖かくなりきらないなと思っていますが、よく考えたらまだ1月です。今年はまだ雪らしい雪も降っていませんが、日曜日には雪予報みたいです。まだしばらくは寒い日が続きそうです。


そんな今日ですが、夜には独立寺院連絡会の新年会がありました。若い方も多く参加されており、同年代が増えたことに喜びを感じていました。とはいえまだ最年少ですので、下の世代にももっと参加してもらえるよう呼びかけ頑張ります。


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書道の文字考ゼミを受講

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さて、今日は書道の文字考ゼミというのに参加してきました。全4回のカリキュラムで、通常授業とは別に、書についての知見を深めようという目的です。この手のゼミが、年にいくつか取り入れられているのも、私が通っている日本教育書道芸術院の特徴かもしれません。


文字考ゼミは、書のための漢字の成り立ちを考える、というのがテーマです。我々が現在触れている漢字は、ここ100年ほどで活字にされた際に、簡易な形にされていたり、似たようなパーツは同じ形にされていたり、本来の漢字とは異なる場合があります。


書道の場合は、活字になった字を書くのではなく、古くからの慣用とされている字を書くのが原則です。少し例を挙げれば、『尽』はNGで『盡』がOK、『悩』はNGで『惱』がOKみたいな感じです。


また、異体字というのもあって、簡単に言えばどちらを書いても良いですよ、というパターンもあります。『秋』なんかはそのままでも良いし『龝』でも良い、みたいな感じです。


文字をちゃんと理解しようとすると、文字の原始である甲骨文字に行き着きます。亀の甲羅とか牛の骨とかに刻まれている文字ですが、遠い昔はこれを占いに使っていたそうです。穴開けて、熱した棒を突っ込んで、それによって出来たヒビで占いをしていた、とのことです。


そこから金文になり、篆書が生まれ、隷書が生まれ、楷書・行書・草書が生まれ、というように、現代の我々が目にする漢字が成り立っていきます。


こういった流れを理解すると(全てを理解するのは無理かもですが)、同じ字を書くにしても気を付けるポイントが変わってきます。『然』の左上の『月』は肉月だから、中の横画は両端ちゃんとくっついてないといけないよねとか、『青』の『月』は舟の意味だから、『丹』のような形でも良いよねとか、そんなところに注意を払うようになります。


細かい話かもしれませんし現実的にはそうはなっていないこともありますが、ちゃんと知った上で書くのか、知らないで書くのかでは全然違います。型破りなのか型無しなのか、ということです。ここらへんは、声明作法にも通じる考え方です。


今日も多くの学びを頂きました。残り3回となりますが、ちゃんと勉強して書の道に生かしていきたいと思います。


今日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。文字考ゼミはめちゃくちゃ面白いです。



南無阿弥陀仏

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