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曖昧だから優しい

12/23のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


現代的に言えば、今日はクリスマスイブイブとなるのでしょうか。私が学生時分にはなかった言葉ですが、こういう言葉が作られると、何だか特別な日のような気がしてきます。


とはいえお寺としては特別な日ではなく、普通の1日として過ごしました。昨日に引き続き年末調整の作業を進め、年越しに向けての準備を粛々と進めてまいりました。


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曖昧だから優しい

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現代人は語彙力が下がっていると言われるみたいです。確かに、スマホの普及によって本を読む機会が減り、自分の知らない言葉に新たに触れるという機会が少なくなってきているのかもしれません。


それが特に表面化するのが、『やばい』という言葉と言われたりします。本来は悪い意味で使われる言葉ですが、最近は良い意味でも使われることがあり、万能故にとりあえずこの言葉を使っておけば良い、みたいな感じで使われることがあります。


何でもかんでも『やばい』を使って表現するのは、(悪い意味で)やばいと思いますが、こういう曖昧な表現を好むのが我々日本人だったりします。日本語って、本当に柔軟で曖昧で、そして素敵な言語だなと思います。


曖昧だからこそ、優しさがこもった言葉でもあります。どうしても、直接的な表現は角が立つものです。そんな中で登場する『やばい』は、ある意味優しい表現なのかもしれません。


かくいう私は、若い時分は直接的な表現を好みました。留学した影響も多分にあったと思いますが、白は白、黒は黒、というスタンスで人に接していた気がします。その結果、人間関係はあまり上手くいっていませんでした。


その当時の自分に、この曖昧さがあればもう少し違ったのかなぁと思ったり。でもまぁ、若気の至りということで、そこから学んだからこそ今があるはずです。今が順風満帆と言う気もありませんが、昔の自分に比べたらマシなもんです。


曖昧さに優しさがあるなんて、昔の自分には思いもしなかったことです。これが成長なのかはわかりませんが、人と接するときの選択肢が増えたことに間違いはなく、俯瞰して見られている気がします。


これが歳を取るということなら、これはこれで素敵なことです。大人になることを楽しみながら、また日々を過ごしていければと思います。


今日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。みんなと仲良くやりたい。



南無阿弥陀仏

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