故人から学ぶ

こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。


今日の東京は、八月に入って初めて30℃に届かなかったそうです。確かに午前中の雨などもあり、比較的涼しい気候でした。明日以降はまた暑くなるかもしれないとのことなので、気を付けていきましょう。

#最近冒頭は同じことばっか書いてる気がする

 

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親族の葬儀

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さてさて、実は先日、親族のおじいさんが亡くなりました。今日はそのお通夜に行ってきまして明日が葬儀です。


亡くなったのは私の祖母のお兄さんで、近くに住んでいたこともあって小さいころからお世話になっていました。最近はあまり会う機会もなかったのですが、やっぱり亡くなったことには寂しさを覚えます。


ただ、年齢も90歳を超えていて、晩年は闘病なんかもあり、近しい家族からしたらほっとした一面もあったみたいです。もっと若い時の私からすれば、親戚が死んでほっとするなんて何事だ!なんて思っていたかもしれませんが、この年齢になり、僧侶として多くの死に直面してきた今となっては、その気持ちは大いに理解できます。みなさんお疲れさまでした。


若くして亡くなってしまった場合は別かもしれませんが、一般的に天寿を全うしたとされるような年齢の方の通夜葬儀は、親戚が集まるきっかけという意味合いがとても強いと思います。こういう時期ですので今日も親族だけではありましたが、通夜後の食事の席では久しぶりに会う親戚や、ほとんど会ったことない親戚なんかがいて、それはそれで良い時間を過ごすことが出来ました。お互いの近況報告をしたりしながら、こうやって再会できるのも、故人のご縁によるものだなーと改めて思うことが出来ました。


人というのは亡くなってからでも、新しいご縁を作り出すことが出来ます。これって素敵なことだなと最近思うようになりました。

 

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故人から学ぶ

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7・8月はお盆がありました。来る9月にはお彼岸があります。そう考えると、なんだか故人を偲ぶ行事が続く季節です。


そこで今日は、『ご先祖様を大事にしなさい』みたいなありきたりなセリフも大事だと思いますが、ご先祖様を偲ぶことによって、今の自分がどれだけ得をするかを書き綴ってみようと思います。


私がまだ東本願寺学院に通っていた頃、父の声明の授業で『それはそうだなー』と珍しく納得したことがあります。それは、生徒全員の前で一人一人の声明を父がチェックしている時で、『他の人が注意されているのを、自分が注意されていると思って聞きましょう』という言葉でした。自分の番が終わったらほっとして、気持ちが宙ぶらりんになるところですが、他の人のもちゃんと聞けよ、そこからでも学べるぞ、という意味で発した言葉だと思います。


有名な言葉では、『愚者は経験から学び、智者は歴史から学ぶ』というのもあります。自分だけの経験からでは、一人分の人生しか学べませんが、歴史から学べば無数の経験を得ることが出来ます。小説なんかの本を読むのもこれに似ていて、主人公の気持ちを体験することで自分の見識が広まります。他の人の人生を味わうことが出来るのです。


ご先祖様を偲ぶのも、これと同じです。亡くなった方の人生は、今の自分とはまぎれもなく全く違う人生です。時代も違うし、長さも違うし、環境も違います。その中で苦労されながら一生懸命生きて来られた人の人生からは、学ぶことがたくさんあるはずです。


『何であんなことを言ったんだろう?』『何であの道を選んだんだろう?』、こういうことを考えてみることで故人の考えが少しずつ理解できるようになり、そこから新たな学びを得られます。それは良くも悪くも、今の自分の人生からは得られないものばかりです。


故人を偲んでいる人は、自分の人生以外からも学びを得られます。そしてそれが自分の人生の役に立ちます。こうやって考えると、御先祖様を大事にすることは理論的にも得することなんだと言えます。


こんな風に書きましたが、『得するから先祖を偲ぼう』とまで考える必要は無いと思います。そもそも人間だれしもそういった心は持っているはずですので、抗うことなく故人を偲ぶ気持ちを大切にすればいいんだと思います。ただ日々の忙しさでそういった気持ちを忘れかけた時に、このブログで書いていたことを思い出していただけると幸いです。


明日は葬儀、火葬です。感謝の気持ちを持ちながら、送りだそうと思います。

 

 

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