引っ掛かりを作ることで記憶に刻む
4/12のブログです。
こんばんは。
法善寺住職の中山龍之介です。
遠い海の向こうアメリカで、大谷選手が今シーズン3度目の先発登板をしました。結果は7回を投げて失点ゼロ、制球に苦しんだみたいですが、スコアボードだけを見れば素晴らしい結果でした。世界のトップであるメジャーリーグで、投げても一流、打っても一流、野球って簡単なのかな?と勘違いしてしまうほどの活躍ぶりです。
また、NBAではシーズンが終わり、プレーオフへの出場権をかけた下位チームによるプレーイントーナメントが始まりました。一応ちょっと応援しているレイカーズですが、何とか勝利してプレーオフに駒を進めることとなりました。ここからはさらに強敵ばかりのトーナメントですので厳しい戦いが続くことは間違いありませんが、優勝目指して頑張って欲しいところです。
========================
引っ掛かりを作ることで記憶に刻む
========================
たまに見返すアニメだったり映画があったりするのですが、ふと最近、それらには印象的な音楽があることに気が付きました。別に『あの作品は劇中歌が良いから好きなんだよなぁ』とかいう自覚はなかったのですが、思い返せば印象的な音楽のシーンが頭に浮かんできます。
『ショーシャンクの空に』でアンディが刑務所内にレコードで音楽を流すシーンとか、ドクターストーンで現代人が残したガラスのレコードを千空が再生するシーンとか、パウパトロール・ザ・ムービーでアダム・レヴィーンの歌が序盤の車内で流れるシーンとか。なんかやっぱり印象に残るんですね。
ミュージカルの良さとかも子供の頃は分かりませんでしたが(何で歌ってるんだ、と不思議に思っていました)、今になるとエンターテイメントとしてよく出来ているなぁ、面白いなぁと思えるようになりました。ワンピース・フィルムレッドも音楽とストーリーが一体になって、とても面白かったですし。
正直言って、情報を伝えるだけであれば音楽はいらない存在なのかもしれません。ただ、人の頭の中に刻み込もうと思うと、音楽は情報を羅列するよりも遥かに効果的なのは間違いありません。この辺りも、AIにはまだまだ届かない領域なのかもしれません。そして、そんな音楽が良いなぁと思っている自分は、人間らしいところがあるという証明にもなっているはずです。
音楽もそうですが、何かしらの引っ掛かりを作ることで、話だったり映像だったりはより頭の中に深く刻まれる気がします。あまりに完成度が高くてまとまってしまった物には面白みがなく、引っ掛かりがないため、記憶には残りません。
そんなことを考えていると、ともすれば情報を端的に伝えようとしてしまう私ですので注意が必要です。ついにあと3日に迫った本山での法話ですが、情報を伝えるだけでなく、引っ掛かりを作りながらお聞きいただいている方々の頭に届けば良いなと思います。マスクを外して話もできますし、表情とかも使って工夫しながら頑張ります。
今日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。引っ掛かりに引っ張られすぎないようにするのも大事ですが。
南無阿弥陀仏
-------------------------------------------------------------
Comments