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広がる瞋恚の炎

  • 執筆者の写真: Nakayama Ryunosuke
    Nakayama Ryunosuke
  • 2024年5月8日
  • 読了時間: 2分

5/8のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


そういえば一応地元民として、那須での遺体遺棄事件にはそれなりの恐怖を覚えています。遺体遺棄場所こそ那須かもしれませんが、被害者が上野に馴染みのある方だったそうで、確かに『宝島』という文字は上野を歩いていれば、ちらほら目に入ってきます。


ニュースでは様々な情報が錯綜しています。私自身が直接何かを知っているわけではないので、ここで改めて言うことは何もありませんが、怖い事件であることには変わりありません。人の恨みというの何とも恐ろしいということを、改めて示した事件だった気がします。


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広がる瞋恚の炎

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生きていれば、大なり小なり人から恨みを買ったり、逆に人を恨んでしまったりするものです。人間は感情の生き物ですから、いくら文明が進んだとしてもこればっかりは無くなりそうにありません。全員がAIになってしまえば話は別ですが。


ただそれでも多くの人は、人から恨まれたくないし、誰かのことを好んで恨んでやろうとも思って生きていないはずです。周りの人に良い人だと思われたいし、周りの人のことを好きであろうと思っています。


こんな矛盾を抱えながら日々を過ごしているわけですから、相変わらず我々は凡夫だなぁと思うわけです。恨みというのは怒りの心である瞋恚(しんに)に含まれるのかもしれませんが、燃えたぎる炎のようにメラメラと心の中に広がっていきます。


この炎の恐ろしいところは、周りの人にも広がっていくところです。


芸能人の不倫のニュースを見聞きしては、厳密に言えば他人なのに、何故か怒っている人がいます。友達から知らない誰かの愚痴を聞いてるうちに、厳密に言えば他人なのに、何故か怒っている人がいます。週刊誌なんかは、この連鎖でお金を稼いでいます。


恨み・嫉み・怒り、これらの感情が心に芽生えてしまうのはある意味仕方ないのかもしれませんが、それを伝染させることは出来るだけしたくないものです。表に出したら広がってしまいますので、出来るだけ心の内にとどめて、表面だけでも平穏に生きたいものです。それも中々難しいことなんですが。


今日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。子供にも怒りたくないのよ、本当は。



南無阿弥陀仏

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