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平仮名のお勉強


こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。


本日お寺では、障子の張替をしてもらっていました。お檀家さんに職人さんがいらっしゃるので、その方にお願いしている形です。年度が終わるこのタイミングですので、すっきりとした気持ちで新年度を迎えられそうです。写真は、障子の古い紙を剥がして天日干ししている風景です。


ちょうど今、このブログを書きながら、東京都の会見を聞いています。小池都知事らが、新型コロナウィルスに関する会見を開いています。


新型コロナウィルスの影響で、私の好きなNBAを始めとするほとんどのプロスポーツリーグが中断になり、東京オリンピック・パラリンピックの延期も決まりました。インターネットやSNSの発達により、悪い意味で情報が溢れてしまい、全人類が混乱しているように感じます。


なお、本日ニュースを賑わせている永寿病院での院内感染ですが、永寿病院は法善寺から歩いて10分もかからないところにあります(ちなみに私の父は永寿病院で生まれました)。もう本当にすぐそこまで来ているというのを、覚悟はしていましたが、改めて突き付けられた形です。


こうなってくると、4/11の『生け花教室と精進料理』、そして5/3の『永代経』という直近の行事の開催可否を考えなければいけません。ただ、一週間前くらいまでは様子を見ようと思っておりますので、すでにお申込みいただいた方や、お参りに行こうと考えられていた方につきましては、申し訳ございませんが少々お待ちください。改めてご報告いたします。


新型コロナのことをあれこれ書くと私自身も混乱してきてしまいますので、ここで少し距離を置きます。


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書道デー

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本日の午後は、多くの時間を書道に費やしました。明日が3月分の競書提出ということもあり、それらを書いていました。これからは毎月、①半紙・楷書、②半紙・行書or草書、③半切・漢字楷書、④半切・漢字創作2行書き、⑤半切・かな交じり、⑥半切・漢字創作3行書き、⑦写経用紙・細楷、これら7点を提出していきます。今までは①~⑤の5点だったんですが、頑張ってみよう!ということです。エイヤー。


ちなみに、毎月の課題のことを競書と呼んでいますが、私が通っている日本教育書道芸術院では、1時間を競書を書き、もう1時間を法帖といって過去の書家さんの様々な作品を勉強しています。


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平仮名のお勉強

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そして最近の法帖では、平仮名を勉強しています(ちなみに少し前までは空海上人の風信帖の臨書をしていました)。ご存知の方も多いと思いますが、ひらがなは漢字が元となって作られています。『あ』は『安』、『い』は『以』という具合です。これを勉強しているのですが、この成り立ちをきちんと理解しているか・いないかで書く文字が変わってきます。


例えば、『な』は『奈』が元になっていますが、『な』の最初の三画が『大』を表し、最後のくねっとなった一画が『示』を表しています。『奈』を草書にして、もっかい草書にすると『な』に辿り着くわけです。ということは、これを理解していれば『な』の右上のチョン(三画目)が、一画目の横線より上に来ることは有り得ないということが分かります。


もう一つ例えを出しますと、『ら』は『良』が元になっていて、『ら』の最初の一画が『良』の一画目(頭のちょん)を表しています。ですので、『ら』の最初の一画目が下や横に行き過ぎるのも有り得ないんですね。


競書の毎月の課題に、⑤半切・かな交じりというものがありますが、これは平仮名や漢字を混ぜながら書いていくものです。大の苦手分野ですが、今月から前述のような平仮名の勉強をして意識して書いてみると、作品の表情が少しずつ変わってきた気がします。自分のダメさに見慣れただけかもしれませんが、明日先生に見ていただくのが少し楽しみです。


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習字じゃなくて書道

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こんな感じで、日本教育書道芸術院では書道を奥深く勉強することが出来ます。先日の懇親会で隣に座られた先生が『私たちがやっているのは、習字じゃなくて書道』とおっしゃっていましたが、その言葉通り『書』の『道』を拙いながらも歩かせていただいている気持ちです。確かに競書の提出は毎月大変ですが、それでもやっぱり学ぶ楽しさが勝ります。おすすめの学校です(決して学校の回し者ではありませんよ)。


ちなみに学校にいるほとんどの生徒さんは、お年を召した女性の方々です。私の様に、仕事で使うからと書道に通っているのではなく、ほとんどの場合は趣味です。ところがそんな方々がとてもストイックに書道に取り組んでいます。いつもいつも、本当にすごいな、とビビりながらも感心しています。私もというか、私こそ頑張らなければいけないので、また明日の競書提出に全力で臨んできます。



南無阿弥陀仏

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