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富山〜金沢の美術旅

1/5のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


実は現在、石川県は金沢に来ております。毎年、法善寺が発行している野仏カレンダーの原画を作成されていた谷内正遠さんの生家である慶専寺というお寺に伺わせて頂きました。正遠さんの遺徳を偲んで石碑が建てられたとのことで、本来の目的はそれを拝見させていただくことだったのですが、正遠さんのお兄様のご厚意で、他にも富山から金沢まで色々なところに連れて行っていただきました。


ということで、今日はそんな北陸旅を振り返らせて頂きます。


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富山〜金沢の美術旅

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まず伺ったのは、富山は上市にあります西田美術館です。正遠さんのお兄様が館長を務められているのですが、現在は『日本三霊山展』という特別展が開催されているとのことで伺わせて頂きました。正遠さんの作品も多数展示されておりました。


三霊山とは、富士山・立山・白山のことを指すそうです。この3つの山をモチーフにした絵画や版画、写真が多数飾ってあり、とても興味深く拝見させて頂きました。同じモチーフを様々な手法を通して見ることはあまり無いもので、絵画ならではの力強さや、版画ならではの暖かさや、写真ならではの鮮明さを、同時に味わうことができました。


西田美術館には、それ以外にもロシア正教のイコン(キリストや聖人の画像、聖像。アイコンの語源)のコレクションや、曼荼羅をモチーフにした絵画なども飾ってありました。宗教と美術の繋がりを感じることができ、とても良い経験となりました。


その後は谷内さんのお母様のご実家である光徳寺というお寺へ。こちらは画家である棟方志功氏の所縁のお寺だそうで、多数の作品が飾ってありました。本来であれば新年のこの時期、展示スペースはお休みしているそうですがご住職のご厚意で見せて頂き、本当にありがたい限りです。恥ずかしながら絵画や民芸には詳しくないのですが、書道をやっていることで以前よりも何となく分かった気でいられています。


光徳寺さんの山門の前には、その棟方志功氏の版画をもとにした石碑が建てられていました。こちらのモチーフは蓮如上人ですが、光徳寺さんはご旧跡でもあられるそうです。なんとも由緒のあるお寺を拝見させて頂きました。


その後は、元々の目的であった、慶専寺に建てられた、谷内正遠さんの石碑を拝見しに伺いました。ちなみに谷内さんは前述の棟方志功氏の影響を多分に受けていられるそうです。そう言われると、石碑の版画もどこか面影があります。

上野に住んでおきながらこれだけ美術に触れさせていただくことも滅多にないもので、本当に良い経験をさせていただきました。アートに触れるというのは、どこか頭の中に残っていて、ふとした時にその縁起が蘇ったりしてくるものです。今回の経験は、間違いなくそんな種になるはずです。本当にありがとうございました。


今日もブログをお読みいただきありがとうございます。美術の造詣深い大人ってカッコいいな。



南無阿弥陀仏

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