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実はストレスフルだった件

こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。

 

今日はついに晴れました。天気予報を見る限り明日からも良い天気が続きます。おそらく今日で梅雨明けという事になるのではないでしょうか。

 

そんな梅雨明けの今日(勝手に言ってます)は、7月最終日でした。1年の12分の7が経過したことになります。パーセントにすれば、58.3%が経過しました。今年は新型コロナウイルスの影響で、感覚的にはまだ30%くらいしか経過していない感じがしますが、時間は無情です。そして我々は無常です。時間は待ってはくれず、常に変化していきます。

 

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NBAのシーズン再開

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さてさて、そんな7月最終日でしたが、NBAのシーズンが再開しました。とあるNBA選手が新型コロナウイルスに感染したことをきっかけに、3月12日を最後に中断していました。

 

ご存知の通り、アメリカは新型コロナウイルスによる被害は世界で最悪で、シーズンの再開も危ぶまれていました。また、5月25日にジョージ・フロイドさんが白人警察に殺害された事件も相まって、『今はバスケどころじゃない』という空気もありました。

 

ただそんな中でも、いや、そんな中だからこそ、NBAの再開を心待ちにしていたファンは世界中に大勢いました。私もその一人です。そこまでファンでもないプロ野球が開幕したときでさえ、『またスポーツニュースを見られることが出来る」と思ってとても嬉しかったのを覚えていますが、今日はその何倍も嬉しかったです。ついにアーカイブから解放される、NBAの新たな物語がやっと進みだす、そう思いました。

 

試合前には、コロナで中止になった試合のシーンや、NBA選手が率先して『Black Lives Matter』に抗議するシーンなどがまとめられた動画が流されました。とても感情を揺さぶられる動画で、NBAが世界の希望となっていることが分かりました。『さすがNBA、転んでもただでは起き上がらないな』と改めて感服いたしました。

 

ちなみに、会場はフロリダ州オーランドにあるディズニーワールド内の施設で全試合行われます。みんなで閉じこもっている空間を『バブル』と呼んでいるそうで、選手やヘッドコーチなどの関係者は、シーズン終了までこの『バブル』の中で過ごし、外部の人との接触は禁止されています。そうすることによって、感染リスクを極限まで下げているみたいです。

 

もちろん試合は無観客です。『ガラガラの観客席は寂しくなるな』と思っていたら、その席を隠すように巨大なスクリーンが置いてあり、観戦しているファンの顔が映し出されていました。この辺りも、NBAさすがです。

 

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実はストレスフルだった件

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以前とは確かに違いますが、NBAのシーズンが再開されたことで多くの人に希望をもたらしているはずです。原因を上手く説明できませんが、『嬉しい』『ワクワクする』『ホッとした』『楽しい』、こういった気持ちになったのではないでしょうか。

 

この中で私自身は、『ホッとした』が一番近い気持ちかもしれません。非日常だったコロナが日常となってしまった今、以前の日常だったNBAが再開されたことに対して安堵しています。そして、普段とは違う環境の中、感染リスクやストレスと付き合いながらシーズンを再開してくれている選手や関係者に感謝の気持ちになります。

 

こういう気持ちになるという事は、コロナ禍になって長いので薄れてきていましたが、やっぱり私たちは今の生活にストレスを感じているという事でしょうか。言い表せられない気持ちに苛まれ、苦しんでいるけどそれも言えない人、もしくは、茹でガエルのように、苦しんでいることに気付いていない人もいるのではないでしょうか。私も茹でガエル状態だったのかもしれない、と今日のNBAを通じて思いました。

 

まさに、真綿で首を絞められていたわけですね。お寺として、こういう状況になっている人たちの状況を少しでも良くできないか考えてみます。次号の会報誌『家庭通信』で何かしらさせていただこうと思います。

 

おやすみなさい。

 

 

南無阿弥陀仏

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