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天文学的数字から派生して考える仏教のお話

12/25のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


今日はクリスマス当日、とは言っても昨日と同じでお寺としては特に関係のない1日でした。ただまぁ、この日が来るといよいよ年末だなという感じがして、むしろ年始を意識するくらいです。


個人的には、新年の街の感じがとても好きです。寒い中、ゆっくりとした時間が流れていて、歩く人も『今年は(も)良い一年にするぞ』という前向きな気持ちに溢れている気がします。そんな中で甘酒をすすることを夢見ながら、新年に向けて準備を進めてまいります。


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天文学的数字から派生して考える仏教のお話

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アメリカの無人探査機が、太陽に最接近したというニュースが流れてきました。私は特に天文に明るくないのですが、最近『チ。』というアニメを見ている影響からか、こういうニュースに一層興味を惹かれています。


じゃあ実際どれくらい接近したのかと言うと、その距離は610万キロだそうです。地球の直径が12,756キロなので、610万キロはとんでもない数字に見えてしまいますが(約478倍)、それでも史上最接近なわけですからすごい話です。


よく、大きな数字を言い表すときに、『天文学的』という言葉を使ったりしますが、まさにその一端を見た気がします。宇宙というのは我々が想像も出来ないような、途方もなく大きな世界なのでしょう。


仏教の中で、この天文学的数字で言えば、弥勒菩薩がパッと頭に浮かびます。兜率天で修行されていて、56億7千万年後にこの世界に降りてきて、我々衆生を救うと言われている未来仏です。


それだけ長い間、衆生を救うために修行されているというのですから、これまたすごい話です。阿弥陀仏もそうですが、仏教では『いかに衆生を救うか』と考え願ってくださっている仏様がたくさんいらっしゃいます。


とても優しい話に聞こえますが、その大前提は『我々は苦しみの中生きている』という一切皆苦の教えです。よく私は、この前提が無い人に宗教を説くのは難しいです、と法話の時に言ったりしますが、ここに気付くことが出発点だと思っています。


言ってしまえば、ここに気付かない方はどうぞ自力でお進みください、と思っています。いくらこちらが説いたとしても、自分の経験で一切皆苦に気が付かない限り、本当の意味での出発点には立てないはずですので。


話が派生してしまいましたが、広大な宇宙に挑戦し続ける人類が好きです。夢と現実、どちらも突きつけてくる感じがゾワゾワします。またこれからも、夢を見させてください、そしてこの世界の現実を教えてほしいものです。


今日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。オーロラ見てみたい。



南無阿弥陀仏

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