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声明学園 伽陀最終日

こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


段々と春の訪れを感じる気候になってきました。春になると花粉症が怖いですが、ウレタンのマスクでも全然むずむずしないので、やっぱり治ったのかもしれません。3年間、シダトレンという薬を毎日飲み続けてきた甲斐があります。お困りの方、取り扱いのある耳鼻科に是非ご相談してみてください。月3000円くらいで花粉症が治ります。おススメです。


最初は半信半疑でしたが、いざ始めてみると人類の叡智を実感できます。やっぱり科学技術の進歩ってすごいんだなと改めて思いました。人間の体を変えてしまうんですから。お医者さんに感謝です。



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伽陀 最終日 ===========


さて、今日は木曜日という事で習い事デーです。しかし祝日という事もあって書道はお休み、習い事は声明学園のみでした。ちなみに声明学園は祝日などは休みになりませんが、春・秋のお彼岸や年末年始などはお休みになります。お寺っぽいスケジューリングなんですね。


緊急事態宣言の発令直後はお休みしたため、全4回となった伽陀の授業も今日が最終回となりました。1回1行進んでいましたので、今日で4行すべてが終わるという事になりました。


声明学園の1学年では、1番ベーシックな『先請弥陀~~』から始まる伽陀をまずは習います。ただ、ベーシックとは言っても他の伽陀と比べてのことであって、この伽陀だってそれなりに難しいです。


伽陀は大体法要の最初に発声されますので、その法要の雰囲気を司るものにもなります。祖父からは『伽陀の最初の2拍で締まった法事になるかどうかが決まる』と教わりましたが、それだけ大切という事なんですね。法事のド頭に一人でする発声は、ある意味一番の見せどころです。そして、シンプルに大きな声を張れるのが気持ち良かったりもします。


声明の場合は節がとても大切ですが、伽陀では特に強くそう感じます。ここは1拍、ここは2拍、ここは1.5拍、ここは息継ぎ込みで2拍、などなど、全体で揃えて行う時にはやっぱり拍数はとても大切です。この拍数ですが、残念なことに声明本の通りではないことがありますので、声明学園では祖父が作った特製のプリントを使って授業をしています。声明本よりは的確に節の長さが書かれていますが、それでも『言うは易く行うは難し』で、節通りに称えることは難しいものです。


また音の流れもとても大切です。一音一音当てていくのではなく、(音階は例ですが)ミからソに徐々に音を上げていくような技術が求められます。出来るだけ角を作らないように、丸く音を上げていくイメージでしょうか。出来てるようで出来ないのが、自分としては歯がゆく感じます。


それ以外にも、音の強弱を付けたり、音を回しながら下げたり上げたり、細かい技術がたっぷり詰め込まれているのが伽陀です。習えば習うほど、祖父や父がいかに上手かったかを突き付けられます。二人が生きているときにも思っていましたが、やっぱりすごかったです。


そこまで何もかも背負いこむつもりもありませんが、やっぱり周りのお寺さんからすると『声明学園どうなるんだろう?』と思われているふしもあります。祖父が始めた学校で、それを父が受け継いだわけですが、次の私はまだ受け継ぎ切れていないからです。


先日、とある生徒さんに『良い先生と言うのは生徒と一緒に成長していくものだから、龍之介さんも先生やったらいいんだよ』と言われましたが(有難い)、さすがに卒業もしていない身では、まだ先生は出来ないと固辞しています。もちろん祖父や父から習ったこともたくさんありますが、やっぱり声明学園を卒業せずに先生のステージに上がるのは違うと思いますので、事務もやりながらまずは生徒として頑張ってます。


生徒として受講することで、色んな考えも生まれてきますので、とても有意義な時間になっています。全ての経験を血肉に変えて、より良い先生になって声明学園を更に盛り立てていこうと思っています。


明日は振り替えの書道教室、そして午後は建て替えに向けての話し合いです。楽しみです。頑張ります。



南無阿弥陀仏

 

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