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人の気持ちに寄り添う

  • 執筆者の写真: Nakayama Ryunosuke
    Nakayama Ryunosuke
  • 2020年9月29日
  • 読了時間: 4分

こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。


今夜は、久々にランニングをしてきました。近くにある中学校の外周をぐるぐると、計4-5キロくらいになるまで走ってきました。


やっぱり運動は気持ち良いです。筋トレ系YouTuberの人も言っていたりしていますが、心が落ち着かない時こそ運動するべきです。やっぱり心と体は密接に関係しているので、運動することで心にも良い影響が出て来ます。特に今は、涼しくて気持ちの良い天候です。なかなかバスケが出来ない日々が続いていますが、またちょこちょこ運動していこうと思います。

 

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平日の年忌法要

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さて、本日は年忌法要が2件入っておりました。平日に2件重なることは珍しいですが、最近は土日休みじゃない人も増えていますし、仕事をリタイアされても元気な方も増えていますので、平日に年忌法要をされる方も増えている印象です。それでもやっぱり、重なるのは珍しいことです。


今日に限らずですが、年忌法要の際には必ず最後に少しお話をさせて頂きます。仏教や浄土真宗の話をするのですが、いつもここには頭を悩ませます。鉄板とまでは言えませんが、よくする話のネタを持っていたりしますが、私も人間ですので、何度もその話をすることに抵抗を覚えてきて、違う話を繰り広げては上手くいかなかったりして落ち込んでいます。


また年忌法要と一言で言っても、49日もあれば、1周忌もあれば、13回忌もあれば、50回忌もあります。そんな中、知らず知らずのうちに、年月が経った年忌法要の時は緩い雰囲気で話している自分がいます。逆に、亡くなってから日が浅い場合の年忌法要では、少し神妙に話しをしたりしています。


この話し方が正解なのか間違いなのかは分かりません。何年も経ってるのに神妙に話をされたら重く感じる人もいるでしょうし、まだ日が浅いのに軽快に話をされたら心を踏みにじられたような気持ちになってしまうかもしれません。


どちらにせよ大事なのは、門徒さんの心に寄り添う事だとは思います。人の気持ちになって考えることが得意な方もいらっしゃいますが、私は正直言って苦手な分野ですので、人一倍意識しないといけません。亡くなってから年月が経っていても、今でも昨日のようにその当時の気持ちを思い出す方もいらっしゃいます。


そういう意味では、今日の法事での話し方は間違えてしまったと反省しています。日頃からもっと門徒さんとコミュニケーションを取って、もっと門徒さんのことを知っていれば気持ちも分かってくるはずです。まだまだ姿勢が甘いという事です。


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死はやっぱり悲しい

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ちなみに浄土真宗では、死を悪いこととして扱いません。死というのは誰にでも起こることですし、今生の命尽きると同時に阿弥陀仏によって救われ西方極楽浄土に往生することが出来るからです。だから葬儀の時にも、いわゆる清めの塩は用いません。


ただだからと言って、死をすんなり受け入れられるかどうかは別問題です。自分事として考えるとやっぱり怖いですし、家族や周りの人からしたら、死なないで生きていて欲しいと願うはずです。


お釈迦様は、自分が死んだら骨はガンジス河に流すようにお弟子さんに伝えられました。親鸞聖人は、自分が死んだら骨は鴨川に流すようにお弟子さんに伝えられました。しかしお弟子さんたちはそうすんなりと死を受け入れられず、ご遺骨に執着してしまい、ご遺骨を川に流すことは出来ませんでした。


ヒンドゥー教では、死んだらガンジス河沿いの火葬場で焼かれ、遺灰を母なるガンジス河に流してもらうことが最上の幸せとされるそうです。しかし、焼かれているご遺体を見ている遺族は泣いています。


宗教が説いていることが間違っているとは思いませんが、やっぱり人の気持ちに寄り添うことが何より大切だと思います。私の祖父は『門徒さんに寄り添ったお坊さん』を目指していたそうです。とても素敵だなと思いますので、私も一生かけて目指していきます。

 

 

南無阿弥陀仏

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