人が人を応援する動機
9/9のブログです。
こんばんは。
法善寺住職の中山龍之介です。
週が明けて月曜日。大抵お寺が一番スローなのは月曜日ですが、今日は思わぬ電話が入ったりして、少しバタバタとしました。とはいえ、何かやることがあるというのは幸せなことです。
そしてそんな中でも、久々に散髪に行ってきました。月1で行きたいなと思いつつ、なんやかんやと実現できていません。バッサリ切ってスッキリしましたので、このままお彼岸に臨んでいきます。
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人が人を応援する動機
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1週間ほど時間が経ちましたが、先週は大きなボクシングの興行がありました。当日は幼馴染がやっているお店のカウンターを予約し、Leminoを何故かテレビに映せなかったので、その幼馴染のノートパソコンを借りて、ダラダラと飲み食いしながら見させてもらいました。こんなにもわがままを聞いてくれて、本当にありがたい限りです。
アンダーカードからどれがメインでもおかしくないくらいの試合ばかりでしたが、一番注目していたのはセミの試合、武居由樹選手対比嘉大吾選手のカードでした。K1のチャンピオンで、ここまで無敗のまま世界チャンピオンになった武居選手に、過去に世界チャンピオンまで上り詰めるも、その後のキャリアで苦戦していた比嘉選手が挑む、というものでした。
歳のせいか何なのかは分かりませんが、最近はもっぱら、順風満帆じゃない人を応援している自分がいます。お笑い芸人の渡部さんとか、俳優の東出さんとか。比嘉選手の場合はそこまでのやらかしではないのかもしれませんが、過去に計量失敗をしてしまい、世界チャンピオンの称号を剥奪されたことがあります。まああれは、あまりにも無理な間隔で試合を組んだプロモーターの責任が大きいと思いますが。。。
実は、この比嘉選手には一度、都内の某公園でお会いしたことがあります。完全にプライベートでしたし、お互い子供を見守っている中なのでそんな騒ぎ立てることはしませんでしたが、ちゃっかりそっと近付いて、握手してもらいました。『また世界チャンピオンになってくださいね、応援してます』という素人の無責任な言葉にも、気さくに笑顔で『ありがとうございます』と応えてくれたのが印象的でした。
そんな背景があったので、比嘉選手を応援していました。手に汗握る激戦で、本当に素晴らしい試合でしたが、結果は判定負け。冷静な目で判断しようと思いながら、素人なりに採点していた中では比嘉選手が勝っていたのですが、やはり冷静ではなかったみたいです。
人が人を応援する動機は様々です。かっこいいから、可愛いから、夢を見させてくれるから、などなど。ただもしかしたら、自分を投影できるから、というのが一番強い動機になるのかもしれません。
人間生きていれば、大抵の人は仕事もプライベートも上手くいかないことだらけです。そんな自分を投影するのは、順風満帆な人ではなく、苦労している人です。もちろん、順風満帆に見える選手でも、影では大変な苦労をしているというのがスポーツの世界ですが。
比嘉選手は負けてしまいましたが、試合はとても感動しました。計量失敗してからは、心が折れていた時期もあったでしょうが、そんなことを感じさせないほどのガッツを観ることができました。自分のために戦われていると思いますが、その姿を見て多くの感動を頂きました。本当にありがとうございます。
他の格闘技と違って、一戦一戦の重みが一番あるのがボクシングだと思っています。だからこそ残酷ですが、潔くきれいな世界だと、勝手に捉えています。比嘉選手は引退を示唆されていましたが、まずはゆっくり休んでほしいなと思います。どんな選択をしようと、引き続き応援してます。
今日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。年甲斐もなく、一人でヒーヒー言いながら見てしまいました。
南無阿弥陀仏
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