一期一会の線に出会うために
4/8のブログです。
こんばんは。
法善寺住職の中山龍之介です。
相変わらず胃が張っている感じがありますが、元気にやっております。お医者さんから薬ももらって、ちゃんと飲んでおりますので、次第に良くなっていくでしょう。
これを機に、バカみたいにご飯をお腹に詰め込むような食事は控えていきたいものです。自分の生活の中で消費できるカロリー分だけを摂取することを心がけたいと思います。痩せたいし。
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一期一会の線に出会うために
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今日は午前中に書道教室に行ってきました。書作展に向けての作品作りということで、頑張ってきました。平日の午前中ということもあってか、今日は一人で部屋を独占して使うことができました。広いところで書けるのは気持ちが良いものです。
書作展には、2枚1セットの作品を提出する予定です。1枚が漢詩を全文書いた小字(計60文字)、そしてもう1枚がその漢詩の一句を抜き出して書く大字(5文字)という構成です。その2枚のうち、先生との相談の結果今日は大字にほとんどの時間を費やしました。
大字では『野樹蒼烟斷』の5文字を書きます。先生のお手本を参考にしながら3枚くらい書いたのですがなかなかうまく行かず、困っているのを見かねて先生がその場で1枚書いてくださいました。
筆使いが私とは雲泥の差なのはもちろんなのですが、何よりも書くスピードに驚きました。私は、慣れていないことも相まってどうしてもゆっくりゆっくり、じっくりじっくりと書いていたのですが、先生は1枚をあっという間に書き終えてしまいました。かといって適当に書いているわけでは決してなく、緩急もつけているので、それによって筆に勢いが出てくるんですね。めちゃくちゃ参考になりましたので、それを真似て書いてみたら、その後は結構良い作品に仕上がりました。ありがとうございました。
今回担当していただいている先生からは、『お、その線は一期一会ですね』というコメントをたまに頂きます。最初は『マグレですね』ということを揶揄されているのかと思ったのですがそういうことじゃなく(私が捻くれているだけでした)、筆の偶然的な流れというか開きというか、そういうものを大切にしましょう、というポジティブなお言葉でした。
書道では、どんなに上手い人でも完璧に臨書することは不可能です。毛が一本はみ出て、たまたま作られたような線までコピーすることは出来ませんので、厳密に言えば全ての線が一期一会ということになります。もちろん、良い線質•悪い線質というものがありますので全てを受け入れてしまっては向上も有りませんが、そんな一期一会を楽しめるマインドというのも面白いものだなと思いました。
作品作りというのは、どの一期一会の線に巡り合うまでの作業とも言えそうです。そのためには粘り強く書いていくしかありませんので、引き続き頑張って行きます。
今日もブログをお読みいただきありがとうございます。提出まで残り2週間を切りました。
南無阿弥陀仏
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