ハロウィン
こんばんは。
法善寺副住職の中山龍之介です。
本日は午前中、葬儀に行って参りました。昨夜のお通夜は住職である父が伺ったのですが、本日は他の予定が既に入っていた関係で、私が伺いました。会場は神奈川県の平塚市にあるセレモニーホールでした。
病み上がりということもあり、少しお聞き苦しい箇所があったかもしれませんが、無事に葬儀は終了。次はお棺へのお花入れです。お菓子が少し用意されているのが見えましたが、故人の好きなお菓子かな?ぐらいにしか思わず、お菓子よりも先にお花入れが終了。そこで斎場の担当者から衝撃のアナウンス・・・。
『本日は10月31日、ということでハロウィンでございます。お菓子を少しご用意しましたので、小さいお子さんの手で、是非お棺に入れてあげてください』
マジか、、、と大変驚きました。仏式の葬儀の最後に、ハロウィンを引き出してくるとは。。。敢えてセレモニーホールの名前は挙げませんが、段々と腹が立ってきました。その場で注意しようかと思いましたが、既に後の祭り。皆さんが注目している中での流れを壊すわけにはいかず、その場は黙認しました。
最近ではハロウィンもすっかり定着し、一般の方から見れば、そんな感覚なのかなとも思いましたが、今回のは明らかに斎場側の演出で、宗派の名を出して葬儀を勤めたこちらからすると、たまったモノじゃありません。『浄土真宗東本願寺派は葬儀にハロウィン取り込んでも良いんだ』と思われてしまったらどうするつもりなんでしょうか。
ご想像の通り、お寺に帰ってきてから速攻電話して注意しました笑 ハロウィンのこと以外にも、斎場側の勝手な宗教観で話をしている場面もあり、それも宗派の競技に異なります、と大人としての意見を言わせていただきました。
葬儀を生業とするプロならば、その辺りには当然気を遣ってほしいと思います。社内で意見を共有すると仰っていましたが、私の意見は響いているでしょうか。。。なかなか伺う機会の無い斎場ではありますが、私ではなく次の誰かが傷付かないように、しっかりしてほしいと思います。
皆さんなら、どう対応しますか?ご意見などあれば有り難いです。
南無阿弥陀仏
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