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スポーツの世界に見る諸行無常

4/10のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


先週に息子の幼稚園入園式があり、今日は始業式があったみたいです。ただ、4月中は慣らし保育期間ですので、9時半ころに預けて10時半に帰されます。息子は保育園に行っていたので、別に慣らし保育とか要らないんだけどな、と思ったりもしますが、そんな個々人に合わせた特別待遇はありません。そして、始業式では母親と少し離れただけでビービーと泣きまくっていたらしいので、やっぱり慣らし保育は必要そうです。


そんな息子ですが、気が付けば3歳半になっているわけで、時間が過ぎるのは本当にあっという間です。いつの間にか話が上手に出来て会話が成り立つようになりましたが、そのくせ言っていることは支離滅裂なのでそれに笑ったりイライラしながら毎日を過ごしています。子供の成長を見守るってのはこういう気持ちなのか、とこちらも毎日興味深い体験をさせて頂いております。


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スポーツの世界に見る諸行無常

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実はボクシングが結構好きな私ですが、昨日と一昨日で大きな試合がいくつかありました。キックボクシングから転向してきて話題になった那須川天心選手の試合はもちろんですが、その興行ではそれ以外の試合もめちゃくちゃ注目していましたし、昨日はアメリカでも日本人選手の大きな試合がありました。


そんな中で個人的に特に注目していたのは、那須川選手の一つ前に行われた、佐々木尽選手対小原佳太選手の試合です。表向きには、佐々木選手が持つWBOアジアパシフィックのウェルター級タイトルに小原選手が挑戦する、というものでしたが、図式としては、ウェルター級でずっと日本人最強と言われてきた小原選手に佐々木選手が挑む、というものでした。佐々木選手が21歳、小原選手が36歳ということで、新旧対決としても注目されていました。


結果としては佐々木選手が3ラウンドKO勝ちでの王座防衛、そして世代交代を見せつけた試合となりました。


この試合に注目していた理由は大きく2つありまして、1つは小原選手と年齢が近いということ、そしてもう1つは小原選手のジムに私も少し通っていたことがあったからです。


私は、本当に短い期間ですが、三迫ボクシングジムに通っていたのですが、その時に何度も小原選手はお見掛けしていました。また、トレーナーさんの計らいで、ど素人の私にプロで将来有望と言われていた小原選手がマススパーリングを付き合っていただいた記憶もあります。目の前で繰り広げられる小原選手の動きに圧倒されたのを、今でも覚えています。


とまあ注目していた理由は小原選手を応援していたから、というのがお分かりいただけたかと思いますが、負けてしまったため何とも切ない気持ちになりました。ただ佐々木選手はめちゃくちゃ強かったので全く文句はありません。新旧世代交代だって、スポーツの世界では良くあることです。


私自身35歳という年齢になりましたが、同世代はスポーツ界では完全にベテラン扱いです。今まで第一線で活躍してきた選手が、次々と若い選手に抜かれていく、というシーンを良く目にします。自然の摂理ですので仕方ないですし、10年前の私なら追い抜いていく若手選手に感情移入しながら応援していました。どんどん上の選手を食っていけ、と。


ただいざ自分が抜かれる側の年齢になると、抜かれていく選手を見て切ない気持ちになってしまいます。今回の小原選手しかり、最近不調の巨人の坂本選手、さすがに衰えが見えてきたレブロン・ジェームス、挙げればキリがありません。


人というのは必ず老いて、肉体的には衰えます。先人たちを見ていれば明らかな摂理ではありますが、20代の自分自身では『老いる』という体験をしたことがありませんので、信じられないというか理解できないことでもあります。ただ今では自分自身の身体でもそうですが、同世代の様子を見ていても『老い』を感じるようになってきました。切ないですが、これも仏教において説かれる、諸行無常なのかなと思っています。


老いからは逃れることも出来ませんので、ここからはどう付き合っていくか、と考えなくてはいけません。別に老け込もうと思ってもいませんし、出来るだけ若くありたいなとは思っていますが、現実から目を背け続けるわけにもいきません。スポーツ界の新旧世代交代の様子を見ながら、切なくなりながら、そんなことをも考えたこの週末でございました。


今日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。小原選手、お疲れさまでした。



南無阿弥陀仏

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