この時期に外出しちゃう人を考察する
こんばんは。
法善寺副住職の中山龍之介です。
まず始めに。すみません、年回忌法要の動画編集がまだ終わりません。。。長いので重くなり、作業がなかなか捗りません。今週末中には(きっと)終えますので、ご勘弁を。
さて、気を取り直しまして。。。
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東洋大学の申込手続き報告
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本日は午前中に一件法要が入っておりまして、お昼を挟んで午後に東洋大学の科目等履修生(≒聴講生)の申し込み手続きに行ってきました。
いつかのブログでも書いた通り、今年度から東洋大学にて『日本仏教史』の授業を取ることにしました。聖徳太子から始まり、奈良仏教、鎌倉仏教、そして現代に続いていく歴史を勉強します。中学や高校の時、もっとしっかりと歴史とか勉強しとけばよかったなーと思う一方、動機があるからこそ学ぶ意欲が湧くというのも事実です。楽しく勉強しようと思います。
ちなみにコロナの影響で、学校が始まるのは早くても4月20日の週からです。科目等履修生でも学生証は貰えるみたいで、実はそこに一番テンションが上がっています。
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何で外出しちゃうのか
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さて、SNSを見ているとやっぱりコロナ一色です。最近では、ニューヨークやイタリアに住む日本人の方がSNSに現状を投稿し、日本に警告を発してくれています。彼らも、まさか自分の周りが今のような状況になるとは思っていなかったそうで、日本の現状を見ると『数週間前の我々みたいだ』ということで、日本が数週間後にこうならないように、という想いから動いてくれています。大変ありがたいことで、我々はそれらを真剣に受け止めなければいけません。
と言いながらも、平気で外出している人もいれば、平気で外出させている人(組織の偉い人とか)もいます。新型コロナのニュースは、テレビだけでなくネットでも溢れかえっていますので、まさかみんなが新型コロナの大流行や恐ろしさを知らないはずはありません。
それなのに、なぜ外出を自粛しない人がいるのでしょうか。
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引きこもれちゃう人
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原因は色々とあると思いますが、私は『核家族化』も大きな原因の一つだと思っています。
※以下、いちいち数字を調べるのがめんどいので、数字は出さずに書き進めます。
日本の核家族化はとても進んでいて、特に東京では二世帯や三世帯家族の数はとても少なくなっています。また未婚の人もとても多く、一人暮らしで『引きこもれちゃう』環境にある人が大勢います。つまりは誰かと一緒に住んでいる人が少ない、細かく言えば、上の世代と一緒に住んでいる人が少ない、というのが東京の現状です。
そういう人は、新型コロナで重症化するような高齢者が周りにいないわけですから、『具合が悪ければ家に引きこもればいいんでしょ』という想いになってしまうのも仕方なく思えてきます(もちろん、症状が出てから引きこもったって潜伏期間に媒介してしまうかもしれないので、全く解決になってません)。
ここで私が『仕方ない』と言ってしまうのはまずいかもしれませんが、私も社会人になりたての頃は独身で、一人暮らしで、実家にもあまり帰っていませんでした。その頃の自分だったら外出をちゃんと自粛できていたか、はっきりとした自信はありません。
ただ、今は家族もいるし、ほぼ毎日行っているお寺には親だけでなく90歳になる祖母や大叔母も住んでいますので、新型コロナに関してはとてもセンシティブになっています。手洗いも尋常じゃない数こなしています(表現合ってる?)。
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結局ご縁の話
=========== 何が言いたいかと言いますと、これも要は『ご縁』なんですね。
こんな時期に平気で外出している人・させている人は、核家族化により(もちろん他にも原因あり)、外出を自粛しようと思えるようなご縁を頂いていない。
また、ご縁はただ頂くものではなく、与えるものでもあります。『新型コロナ』を『ご縁』として考えるのならば、外出している人は頂く(罹る)だけでなく与える(媒介者になる)可能性があることを考えられていない。
こういった視点を持つことで、『外出を自粛しよう』とか『平気で外出してるあいつに、この話をぶつけてやろう』とか思えてもらえれば幸いです。
こんな感じで、外出自粛できない人のことを、ご縁に当てはめて考えてみました。私自身もそうですが、みなさんも、そしてみなさんの周りでも、一人でも多くの人が無駄な外出をしないように願っています。海外からのありがたい助言に応えましょう。
南無阿弥陀仏
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