きれいごとを言って生きたい
- Nakayama Ryunosuke
- 2020年4月29日
- 読了時間: 4分

こんばんは。
法善寺副住職の中山龍之介です。
過ごしやすい天候になり、すっかりお寺の庭をぶらぶらすることにハマってしまいました。気分転換とかこつけて、何かあれば庭をぶらぶらしています。H2だったかで『気分転換は何かに集中した人がするものです』というセリフがありましたが、耳が痛いです。
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『法善寺の輪』順調です
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今日はランチに、幼馴染がやっている『上野ANDRA』に行ってきました。今回の『法善寺の輪』のご支援先の一つでもあり、その話をしがてらお昼ご飯を食べに行ってきました。普段、土曜・日曜・祝日はランチやっていないのにな、と思って理由を聞くと、周りが休んでいるから逆に来るんじゃないかと踏んで、営業したそうです。
私が行ったのは13時過ぎで、『結局ランチ営業したけど、ややゴケしてしまった』と言っていましたが、その時間からもちらほらお客さんが来ていましたので、『ちょいコケ』くらいに収まったのではないでしょうか。平日とは違い、お昼の時間が固定で決まっている訳では無いので、13時過ぎてもお客さんが来たのかもしれません。飲食業って難しいですね。
ちなみにANDRAは、最初に発表したご支援先では唯一の飲食店でして、とても良い反応を頂くことが出来ました。御支援者の方々に大変感謝しておりました。私からも感謝申し上げます。本当にありがとうございます。本日、最初のチケットを郵送させていただきました。ご活用ください。
また、お花屋さんの『花卯』にもご注文が入ってきております。『お墓参り代行』を頼む方が多く、花卯さんも喜んでおりました。こちらにつきましても、私からも感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
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一過性にしない
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始める前はどうなることかと思いましたが、御門徒さんのご協力のおかげで『法善寺の輪』は順調なスタートを切ることが出来ました。とりあえずは、ほっとしています。
しかしここからがまた一勝負です。0から1にすることは出来ましたが、次は1から10にする作業になります。一過性で終わらないように、盛り上げていかなくてはいけません。
幸い、『法善寺の輪』のご支援先も増えそうですし、今回の試みをきっかけに別のお話をご門徒さんからいただくことも出来ました。この別の話に関しては、完全に門徒さん限定で公開したいのでここでは書けませんが、支援という形ではなくてもお困りの門徒さんを助ける手立てとなりそうです。ありがたいことです。
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きれいごとを言える環境
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お寺で働いているからか、時代がそうなってきたからか分かりませんが、最近私は『きれいごと』を言えているのが、とても心地よいです。
『困っている人を助けようよ』とか『これやったらあの人喜ぶんじゃないかな』とか、金銭的な利益やリターンを考えずに行動しています。時には身銭を切ることもありますが、『でもこの行動正しいよね』と自分に言い聞かせて動いています。
一般企業で勤めているとなかなかこうは出来ません。正しい行動が何かが分かっていても、『そこに時間と労力と人員を割いた結果、何が得られるの?』という、企業としては当然の疑問を突破しないといけないからです。
そこで『得られるもの』は抽象的ではダメで、○○人フォロワーが増えるとか、●●円の売り上げがあがるとか、そういう定量的なリターンを出さないといけないことがほとんどです。『いや、そんなんじゃなくて、良い行動なんだからやろうよ!』とか言っても、利益を追求する株式会社では、なかなかまかり通りません。
そういう意味では、お寺はとても恵まれています。むしろ利益を追う行動が疎まれる傾向にあるため、『良い行動』がそのまま『良い結果』をもたらしてくれます。サラリーマンしていた私には、これがどれだけ有難いことかが理解できます。
むしろ、『きれいごとを言う』のはお寺や宗教家の特権なのかもしれません。特権は使わないと損なので、これからもどんどんきれいごとを言っていきます。
まずは、明日から、お昼時にお寺の庭を開放します。もちろん入場料とかはありません。『ランチ難民』のオアシスになることが出来るのか、結果を見るのが楽しみです。
ただし、くれぐれも不要不急の外出はお避け下さい。一日も早く終息させるためにも、みんなで力を合わせて頑張りましょう。
南無阿弥陀仏
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