お盆のルーツ

こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。

 

今日、東京では新型コロナウイルスの感染者数が224人となってしまいました。これは、緊急事態宣言前も含めて最多の人数とのことで、いよいよ第二波なのか、、、と心配になってしまいます。

 

もちろんこの数字が全てではないのかもしれませんが、やはり200人を超えると怖くなってしまいます。内訳を見ると、30代以下で82%を占めているとのことで、同年代としてやるせない気持ちになります。

 

法善寺のお檀家さんや私の親族からは、感染したという話は聞かないのですが、他のお寺さんでは、やはりあるみたいです。他人事では決してありませんので、私自身も注意して日常生活を過ごそうと思います。皆様もどうぞお気を付けて。。。

 

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お盆のルーツ

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さて、東京では来週からお盆が始まります。お盆の日にちは、毎年7/13~16で固定されていて、今年は珍しく全日程平日(月~木)となりました。

 

ここで改めて、お盆のルーツについて書いてみようと思います。何回も擦られたお話ですのでご存知の方も多いかと思いますが、お付き合いいただけると幸いです。

 

さて、

 

元々、お盆は『盂蘭盆(うらぼん)』という言葉から来ています。これは『ウランバーナ』の音訳で、意訳すると『逆さ吊り』という事みたいです。今の日本の『お盆』からは、なかなか『逆さ吊り』は連想しがたいですが、なぜこうなったかを簡単に説明します。

 

その昔、まだお釈迦様が現世にいらっしゃった頃(約2500年前)、お弟子さんたちと『安居(あんご)』と呼ばれる修行合宿を行っていました。これはインドの雨季にあたる4月15日~7月15日までの3ヶ月、毎年行われていたもので、集中して修行するのはもちろん、雨季は新しい命が芽吹く季節だから、むやみに歩いて無駄な殺生をしないように、という目的もあったそうです。

 

ちなみに、東本願寺でも毎年夏に『夏期大学講座』という合宿がありますが、これの基になっているのが、この安居です。夏期大学講座は、確か4泊5日なので本物の3ヶ月に比べるとかなり短いですが、みんなで集まって集中して勉強したり修行したり、という習慣が昔から仏教にはあるみたいです(今年はさすがに中止みたいですが)

 

話を戻します。

 

お釈迦様の弟子の一人に、『目連(もくれん)』という方がいらっしゃいました。十大弟子の一人にも数えられる方で、何でも見通せる『神通力』を持っていたと言われています。そんな目連尊者ですが、亡くなった自分の母親が今どうしているのかが知りたくて、神通力を使ってその様子を見たそうです。すると母親は餓鬼道に落ちていて、逆さ吊りにあっている光景を目にしてしまいます。ここから、ウランバーナ→盂蘭盆→お盆、となっているんですね。

 

その光景にショックを受けた目連尊者は、母親を救いたいとお釈迦様に相談しました。するとお釈迦様は、目連尊者の母親は生前、自分の息子にばかり愛情を注ぐあまり、他の人に施しをしてこなく、それが理由で餓鬼道に落ちてしまったと伝え、その母親を救うためには、安居の最終日に修行者全員に御馳走を振舞えば、その功徳が母親に回って救われる、と説かれたそうです。

 

目連尊者は、お釈迦様の言う通り安居の最終日である7月15日に施しをしました。すると母親は無事に救われた、というのが盂蘭盆のルーツです。昔から御馳走を目の前にすると『お盆と正月が一緒に来た』という表現をしますが、これはこのお話から来ています。

 

また、『東京のお盆は一ヶ月早くて7月なんだね』と言われることもありますが、実際には少し違っていて、本来7月15日前後で行うものです。ただ、旧暦から新暦に切り替わった、7月は農業の収穫時期に重なる、などの様々な理由で、今は一般的に『お盆は8月』となっています。実際法善寺でも、8月のお盆時期にお墓参りにいらっしゃる方も多くいらっしゃいます。それを否定するつもりは全くなく、要はこのお盆は改めて故人に想いを馳せる『ご縁』なんだと思っています。

 

お盆期間中、法善寺では本堂の正面扉を開放しますので、お墓参りなどにいらっしゃった際には、是非本堂にもお立ち寄りになってお参りください。また、毎日午前11時から勤行も行いますので、時間が合えば是非こちらにもご参詣ください(葬儀のため、7月13日だけは午後2時から行います)。

 

もちろん、新型コロナ対策は施していきます。だからご安心ください、というのは難しい状況ではございますが、皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

 

今年は全日程平日だからお参りは難しい、という方は土日でも良いと思います。先ほど書いたように、このお盆を『ご縁』として、改めて故人に想いを馳せ、仏法を頂く機会になれば幸いでございます。

 

 

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