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いろは歌の臨書

こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


スケジュール的に言えば今日はランニングの日でしたが、今日走ると2日後の木曜日は声明学園で走れないため、今日走る分を明日にずらして木曜日走る分を翌日にずらすことにしました。


今日の書道の帰りに、上野のアートスポーツでランニング用のヘッドバンドをゲットしました。年甲斐もなく前髪伸ばし気味の今日この頃でして、前髪が目に入るのが前から気になっていました。バスケ用のヘッドバンドを使っていたのですが、締め付けが強くて頭が痛くなる時もあったので、薄手の物を探していました。デザインも気に入ってますので、明日のランニングで着けるのが楽しみです。



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いろは歌の臨書

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さてそんな今日でしたが、さらっと冒頭でも書きましたが、書道教室に行ってきました。今日の授業は先週バタバタしていて行けなかった分の振り替えなので、今週はもう一回あります。そのもう一回は、私の所属している木曜午前クラスは祝日でお休みのため、金曜に振り替えました。


授業の前半は法帖で、ひらがな(いろは歌)の臨書をしました。臨書というのは、誰かが書いた字を真似して書くことですが、今回のモデル文字は日本教育書道芸術院の創設者である大溪洗耳先生のものです。


以前もいろは歌の臨書はやりましたが、前のは一文字一文字が独立していました。今回の臨書は、続けて書く文字もあったりして、墨の潤渇を表現することも求められます。大溪先生が書かれた文字は、普段私たちが書き慣れている文字の形とは全然違うため、臨書はとても難しいです。


更に、この法帖では磨った墨汁を使うため、筆がさらさらとして書きにくいです。墨汁は墨以外にもねっとり成分(仮称)が含まれているので、筆がまとまりやすいんですね。

写真のが、私が臨書したものになります。平仮名自体は普段から書いているのですが、書き慣れている分、自分の形から抜け出すのが難しいです。


例えば、1行目下の方にある『わ』ですが、縦画に対して左のパーツが右のパーツよりも大きくなっています。また、左から右に渡っている線が縦画の下の方を通っています。どちらも活字で目にする形とは逆を行っているので(右の方が大きいし、縦画の上の方を通る)、きちんと見本を見てその見本の特徴を理解しながら書かないといけません。ただ、言うは易く行うは難しで、これが本当に難しいんです。


他の部分で言うと、3行目真ん中の当たりにある『み』はお手本では右側の『+』の部分の横線がもっと短かったです。これも書いてから気が付いたので、次回は修正します。ちなみに次回の授業(今週金曜)に提出です。


また、字の強弱(大小)や流れも見ないといけません。例えば1行目の始め『いろはに』の部分は逆三角形になるように書き、『ほ』で一回膨らみます。こういう風に、シルエットの膨らみや、文字の流れみたいなものも読み取って臨書しないといけないのですが、これが更に激ムズです。このシルエットの捉え方や作り方は創作に活きてくるのですが、私はがっつり苦手だったりします。


ただ苦手とは言っても、入学当時に比べればかなりマシな方になりました。以前は先生に『ここはこういう流れを作って…』と言われてもチンプンカンプンでしたが、今では少しは理解できます。


それにしても、こういう字に触れると『書道って自由だな~』と感心してしまいます。『ぬ』とか『る』とか『ま』とか『き』とか、今私たちが使っている字とは明らかに全然違います。活字の様なきれいな字をきれいに書くというのももちろん大事ですが、こういう楽しみ方を覚えた方が書道とは長く付き合っていけるんじゃないでしょうか。(by大溪鮮先生)


ただそのためには古典の勉強が大事だったりしますので(by大溪鮮先生)、書道を通じて改めて温故知新を学ばせていただいているような気分です。


ちなみに、『こういう字ばっか書いてて、ちゃんとした字は書けるの?』と聞かれることもありますが、書けるようになります。筆使いが学べるし、字の特徴をつかむ目を養えるので、きれいな字を書こうと思ったら書けるようになるんですね。不思議なものです。


ではでは、今週の金曜が提出ですので、良い作品を書けるように練習していきます。



南無阿弥陀仏

 

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