町の●●屋さん

こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。

最近は家族そろって実家に泊まり込んでいます。ということで、寝かしつけた息子を母に任せて、久々の夜食ラーメンに行ってきました。浅草にある『弁慶』というお店です。『床がスケートリンク並みに滑る』で有名な、あの弁慶です。ラーメン自体も脂たっぷりで、とんでもない背徳感ですが、それが一層美味しく感じさせます。御馳走さまでした。

お腹も心も満たした状態で、ただいまブログを書き綴っております。

 

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町の●●屋さん

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お寺はその職業柄、仏具屋さん、石屋さん、葬儀屋さんなどとお付き合いがあります。それぞれ有名な会社がありますが(翠雲堂など)、法善寺の場合は大手とはお付き合いが無く、規模的には小さな会社さんとお付き合いさせていただいています。ちなみに仏具屋は金田商店さん、石屋は荻野石材さん、葬儀屋は自然葬祭さんです。

これは別に私が選んだわけではなく、お寺に入ったらそういう風になっていた、というものですが、『お寺を改革していくぞー』と息巻いている私でも、今までお付き合いのある会社さんを代えようとは全く思いません。やっぱり、長年の付き合いによるビジョン・ノウハウの共有、法善寺に関する知識、そして何より『機動力』には大手では敵わないからです。こちらからするとわがままを言う事もありますが、それでも対応していただけるので本当に感謝しています。

先日、お檀家さんとの話し合いの中で、石屋さん(荻野石材)を急にお呼び立てすることがありました。その時石屋さんは予定もある中でしたが、何とか時間を作ってくれて、その話し合いに参加してもらいました。その時に『こういう対応をしてこその、町の石屋ですから』と言っていただき、とても感動したのを覚えています。もちろん受け答えも丁寧で、お檀家さんも納得されておりました。

また、昨年開催した終活セミナーには、お付き合いのある葬儀屋さん(自然葬祭)に相談しながら資料を作成し、更に当日もご同席頂いて、参加者からの質問に答えていただきました。葬儀とは全然違う分野での仕事のはずですが快く応えてくださり、有難かったです。

仏具屋さん(金田商店)は、困ったことがあれば何でも相談してしまっています。『こんなの欲しいんですが、ありますか?』とか、『こんな作業をお願いされたんですけど、対応できますか?』とか。カタログに載っていないことばかりお願いしてしまっていますが、全部対応してくれています。

ちなみに、昨年合葬墓を改装しましたが、その時にも荻野石材さん(大仏の台座、『慈心廟』の看板などの製作)と金田商店さん(大仏の補修作業)にお願いをしました。おかげさまで、新しい法善寺のシンボルになりつつあります。

荻野石材さん、金田商店さん、自然葬祭さん、みなさん法善寺にとっては無くてはならない存在で、大変助かっています。ただもちろん、仕事でのお付き合いというのが前提ですので、仕事をお願いし続けることが良好な関係を築くためには必要です。

わがままを聞いてくれたら大きな仕事をお願いしたり、先方も困っていたら折衷案を探ったり、持ちつ持たれつの関係ですので、間違っても『仕事を振ってやってんだから、有無を言わずにやれや』的な対応はしないように気を付けているつもりです。というか、そんなことしたら結局困るのは自分ですので、もちろんしませんが、それでも態度に出てしまうのが人間だと思いますので、そこは肝に銘じています。

法善寺もいわば『町のお寺さん』です。大手(東本願寺とか)には出来ない強みが必ずあって、そこを見誤ってはいけないと思っています。その強みの一つが『距離感』であることは間違いなくて、だからこそお檀家さんとは積極的にコミュニケーションを取っていきたいと思っています。

横文字を使って言えば『ランチェスター戦略』というみたいですが、要は『戦い方をわきまえろ』ということですね。わざわざレッドオーシャンに行くつもりはありませんので、法善寺なりのブルーオーシャンでバシャバシャと泳いでやろうと思っています。こう見えても、泳ぎは得意です(比喩じゃなくてガチ)

そういえば息子が生まれて、今日で13か月が経ちました。時が流れるのは早いものです。今年やるべきことに漏れが無いように、明日からも頑張っていきます。

 

 

南無阿弥陀仏

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