父への後悔

7/28のブログです。

こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。

法善寺正面の門が、最近はずっと調子が悪い状態が続いています。スイッチがあって電動で開け閉めできるのですが、途中で止まってしまうため人力も加えて開け閉めしていました。母や祖母や妻の力で動かせる時もあれば、私じゃないと動かせないときもあって、そこそこ困っています。建替えのタイミングで新しくしないといけないか、とは思っていますが、それまでは何とか誤魔化しながらでも開閉していきたいところです。

ということで、今日は高圧洗浄機を使って、門のレールのお掃除をしました。特に大雨直後は調子が悪くて、一回業者さんに見てもらった時には、レール脇の泥にタイヤが乗っかってしまい、レールを噛んでないから動かないと言われていたので、掃除してみました。

初めて高圧洗浄機を使ったのですが、ビックリするぐらい汚れが飛んでいってびっくりしました。ついでに庭の石にも当ててみると、字が書けるんじゃないかってくらい当てたところだけ綺麗になっていきます。めちゃくちゃ気持ちよかったです。

肝心の門の開閉は、少しはマシになったかな、という感じです。特に今日は本当に硬かったので、それが人力を加えてでも動かせるようになっただけでもよかったです。建替えまでは、高圧洗浄機と一緒に、誤魔化しながら門を開閉していきます。

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父への後悔

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今日、ふとした会話の流れから、妻に『もしお父さんに何か一つ訊けるとしたら何が訊きたい?』と訊かれました。当然ですが、完全に仮定の話なのでそこまで真剣に考えなくてもいいのかもしれませんが、なぜかその時は考え込んでしまいました。うーん、一つか。。。それは難しいな。。。と思い詰めてしまいました。

声明のことだって訊きたいし、お寺のことだって訊きたいし、車のことだって訊きたい。訊きたいことが多すぎて一つに絞ることが出来ず、全然うまく答えることができませんでした。ただ少し、最期は病院でどういう気持ちで過ごしていたのかは知りたいな、と思いました。

男の親子なんてどこもそうかもしれませんが、うちも例に漏れずケンカは多い親子でした。別に仲が悪いってわけではなかったのですが、親子でもあり師弟でもあり、という関係性は結構難しいんです。父と祖父もそうだったみたいですが、いろんな場面でぶつかる事が多かったです。

そんな中急に病に襲われ、コロナ禍ということもありあれよあれよと入院してしまい、何度か面会には行けましたが、最期はちゃんと話ができずに亡くなってしまいました。ちゃんと感謝も伝えられていなかった気がしますし、こちらとしてはやっぱりそこらへんが心残りで、それによって父の最期の踏ん張る力を削いじゃったりしてないかな?という気持ちがずっとあります。

そんなこと気にしない父のような気もしますが、意外と繊細な部分もあったりして、気にしてたんじゃないかな、という思いもあります。今更確かめようがないのでどうしようもありませんが、こういう後悔はやっぱりしたくないものだな、と今日改めて強く思いました。

自分の周りにいる人が、明日も周りにいてくれるのは当たり前じゃありません。今日が最後かもしれない、というのは大袈裟かもしれませんが、そういう気持ちがあれば私ももっと優しくなれるのかもしれません。

今日もブログをお読みいただきありがとうございます。母にも、もう少し優しくしよう。

南無阿弥陀仏

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