永代経法要での法話に向けて

4/13のブログです。

こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。

我が家では不定期で『映画デー』が開催されます。と言っても映画館に行くわけではなく、お風呂上がりに映画を見る、というだけのものです。いつもは就寝時間が早いので、お風呂上がりにそんな時間を取れないのですが、翌日の予定を鑑みてたまに開催されています。サブスクに感謝です。

そして今日がそんな映画デーでして、『すずめの戸締まり』をみんなで見ました。思ったよりも怖いシーンがありましたが(終始のほほんとしているのかと思ってました)、子どもたちも飽きることなく最後まで見終えました。

子どもがいて上手く進まないことも多いですが、こうやって時間を共有できるのは何よりのことです。今しかない時間を味わうことができ、とても嬉しかったです。

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永代経法要での法話に向けて

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さて、5/3にある永代経法要にて法話をする予定ですが、そろそろその内容を詰めていかないとなぁ、と思い始めた今日このごろです。『布施』というテーマだけは決まっていますが、具体的に何を話すかはまだ決めてないんです。

とはいえ、なんとなくの青写真は見えています。お寺が『布施』と言い出すとお金のことを連想されると思いますが、そうじゃないんですよーということが伝えられればと。

そもそも布施には大きく3種類あります。一般的に想像されるのは『財施』というものでして、金銭や物品を施すことです。そしてそれ以外にも、『無畏施』という相手の恐怖や不安を取り除いてあげる施し、『法施』という仏様の教え(仏教)を説くという施し、があります。

これをまとめて『三施』と言いますが、これだけでも知らない人は多い気がします。また、偉そうに言うつもりも、自己防衛するつもりもありませんが、お坊さんは布施を『受け取る側』だと思われがちですが、『無畏施』や『法施』をしていますので、お寺もお布施を『する側』である、ということになります。

そして、お金のかからない布施というのも、仏教では説かれています。全てをここでは羅列しませんが、それらはまとめて『無財の七施』と呼ばれます。意外と身近なところに、布施するチャンスは転がっているものです。

ちなみに僧侶が着る五条袈裟という法衣がありますが、あれは『施して』もらった『布』を、5枚貼り合わせたものが起源となっているそうです。言葉通りですが、まさに布施ですね。

こんな感じの内容で、あとは細かいところを肉付けしたり、更にもう一展開、二展開できないかしら、と考えていければと思います。ただ何より、伝わりやすさに重点を置いていくことは忘れずに。

今日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。伝わらなきゃ意味がないのよ。

南無阿弥陀仏

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