本願寺学院のお疲れ様会

こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。


 

今日は本願寺学院のお疲れ様会がありました。卒業式はまだなんですが、その前に一回集まろうという会でした。ということで、少しお酒が入った状態で書いております。ご勘弁を。


 

今日みたいなメンバーで集まると、話はやっぱりお寺の話だったりします。どうすればこれからのお寺は良くなるかとか、こんな取り組みしてるとか、まぁそんな話です。私的には、とても面白い話が多くて、有意義な会でした。


 

実は今日の会には送別会的な意味もありました。今年学院を卒業する同級生が、地元に帰るからです。その彼と話をしてて思ったことを書こうと思います。


 

あえて県名は伏せますが、彼の地元は東京や大阪のような都会ではありません。そんな彼が『東京は良いですね』と言っていました。それは別に、楽しいとかそういう意味ではなく、お寺をやっていく上で良いですね、という意味です。


 

確かに、少子化と言いながら東京の人口は増えていますし、過疎といった言葉とは無縁なのかもしれません。地方出身者が東京に来て働く、というのが一般的な流れかなと思うほどです。


 

そういう意味では、東京はいいのかもしれません。お寺に来るか来ないかは関わらず、アプローチできる人に困ることはないからです。しかし、じゃあ地方はダメなのかというと、それも一概には言えません。


 

地方は地方で、東京にはない魅力があります。


 

まずはコスト面で考えれば、東京新聞に広告出すよりも地方ローカルの〇〇新聞に広告を出すほうが遥かに安く済みます。これはローカルテレビにも同じことが言えます。下手すれば、広告を打たないでもプレスリリースを出せば、コンテンツに困ったメディアが取り上げてくれるかもしれません。コンテンツの量も東京と地方では段違いだからです。


 

また、地方のほうが東京よりも地元意識が強いはずです。『おらがまち』ではありませんが、地元を盛り上げたいという気持ちは、港区のタワマンに住む人は持ち合わせていません。(偏見かな?)


 

さらに最近では、生活コストの高い都心よりも地方に住むことを選ぶ人が増えているという情報もあります。ネット社会によって、都心でも地方でも得られる情報や娯楽に大きな差がなくなったからです。


 

要は何が言いたいかというと、強みを探してその強みを活かせるか、これが大事だと思います。地方には東京が持ってる強みはないかもしれませんが、逆に東京には地方が持ってる強みがないかもしれません。見極めて、自分たちに合ったことをすれば良いわけです。


 

とか言いながら、言うは易し行うは難し、です。私だってそんなこと出来ていませんが、お酒の力を借りて言ってみました。(ダメな大人)


 

地元に帰る彼自身にも、こういった話をさせてもらいました。そして、人にエールを送るふりをして、自分を発奮させた今日のお疲れ様会でございました。


 


 

南無阿弥陀仏

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