日本の未来を憂う

こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。

ちょっと今日は愚痴といいますか、現在の日本を憂いてみようと思います。ただ、出来るだけ感情は込めずに、現実だけを書いてみます。

では。

現在、新型コロナウィルスが大流行となっています。ニュースを見ていると、どんどん感染者が増え、ピークが見えません。日本の人口比で見れば感染者の数は少ないかもしれませんが、それが感染しない理由にはなりません。私はまだいいですが、80歳を超える祖母などが感染したらどうなってしまうのでしょうか。大変心配です。

日本政府の新型コロナウィルスへの対応は後手後手で、大人数が集まるスポーツイベントを割と普通に開催してしまっていることからも、日本人の危機感は低いんだろうなと思います。また現時点で安倍首相が、オリンピック・パラリンピックの延期や中止は無い、と宣言してしまっているのも理解できません。確かにそのころには収まっているかもしれませんが、それは希望的観測です。私自身は、今までのSARSやO-157でもこんなに身近に迫っていると感じたことはありません。政府や厚労省には『やりすぎ』なくらいの対応をしてもらいたいです。

また、感染しなくても打撃を受けているのが観光業の方々です。浅草や上野も普段に比べれば人が少なく、そこで商売をされている方々は売り上げが落ちているそうです。確かに近年、外国人観光客、特に中国からの観光客の方をよく見かけておりましたので、あの人たちが来なくなったと思うと商売上がったりなのも容易に想像できます。

ここまでが前置き。

そして我が国を見ると、日本は少子高齢化社会です。私自身も子供を持つ過程で思いましたが、日本(東京だけかもですが)は少子化をどうにかしようという気は全く無いんだなと思いました。子供を産み、そして育てることには大きなお金がかかります。妊婦加算(妊婦の方が受診する際には料金が加算される制度)の話には怒りを通り越して呆れてしまいましたし、不妊治療には保険が効きません。多様性が重んじられ女性の社会進出が推進されているのは承知しておりますし良いと思いますが、子供が少なくなり人口が減っていき、日本の国力が無くなっていくのは目に見えてるんですから、産みたい人にはたくさん産んでもらうような制度を作ってほしいです。

とまぁ、そういう流れですので日本人相手のビジネスというのはどんどん難しくなります。個人的には、これから日本は観光立国になるしかない(食べ物美味しいし景色はきれいです)と思っていましたが、今回のようなことが起きると大打撃です。やっぱりそこの一点突破は危険すぎます。

それじゃあ、これからの日本は何を売りにするのでしょうか。ジャパン・アズ・ナンバーワンみたいな時代もあったそうですが、今では影も形もありません。そういえば10年位前までは、日本のものづくりは世界一という声もありましたが、そんなんもすっかり無くなりました。ラブマシーンの『日本の未来は世界が羨む』という歌詞も、今では虚しく感じます。

間違いなく時代の変わり目に来ています。

そんな中、お寺は何が出来るのか、何をすればいいのか。私がおじいさんになった頃には、別の仕事をしながらお寺を切り盛りする、副業坊主が多数になっているかもしれません。我々坊主だって食っていかなきゃいけないんですから、それを否定するつもりは全くありません。法善寺も他人事ではないと思いながら、そんな時代の流れに対応できるように色々と準備していこうと思います。

これからの日本の強みが思いついた方がいらっしゃいましたら、LINEで教えていただけると幸いです。

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南無阿弥陀仏

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