建て替えに向けての気持ち

8/18のブログです。

こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。

朝のニュースで2回目の梅雨明けと言っていましたが、その通り晴天で暑い一日となりました。ところが昼間にスコールの様な雨が打ちつけていて、まだまだ油断は出来ないなと思った次第でございます。

今日は息子は保育園がお休みでしたので、妻が2人の子供を見てくれました。おかげで1日がっつり仕事に集中できたのですが、妻の方は息子が昼寝しなかったみたいでかなりやられていました。ただそのおかげで夜の寝かしつけは昨日よりも早く終わり、少し余裕をもってブログをパチパチ書いております。

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建て替えに向けての気持ち
 
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さて、本来であれば今日の仕事のことを書いていきたいのですが、混み入った話も多かったのでブログでは書けそうにありません。1日の大部分を費やしたことについて書けない時はホントにネタに困ります。ということで、今日は建替えに向けての今の気持ちを書いてみようかなと思います。お付き合いください。

早ければ来年の6月にも解体工事が始まる予定で、いよいよ待ったなしという所まで来ています。建て替えが段々と現実的になってくると、楽しいばかりではなく心配事も増えてきます。正直言って不安も大きいですし、やっぱり今のお寺に対しての名残惜しさはどうしたって拭えません。

法善寺の今の庫裏・客殿は、改築や増築を繰り返していますが、基礎となる部分は戦後まもなくの建物です。改装している客殿などは割とキレイなので、『こんなキレイなのに建て替えるんですか?』と有難いお言葉を頂くこともあるのですが、基礎部分は70年以上経過していて、至る所にひずみが生じています。そしてそのひずみは、今度こそ改築なんかではどうにもなるものではありません。

まず当然っちゃ当然ですが、当時の法律で建てられたものですので、現在の建築基準法には沿っていません。耐震にも不安があり、傾いている柱は1本や2本じゃありません。廊下が畳じゃなくてフローリングなら、ビー玉が勢いよく転がっていくんじゃないでしょうか。

#もしかしたら畳でも転がるかも

排水も限界が来ていて、地面に近い1階のトイレの流れが悪かったりします。数年前には漏水事件もありましたが、そういう所からも限界が近いというのが分かります。明日には詰まってしまんじゃないか、はたまた汚水が逆流してきてしまうんじゃないか、と毎日ビクビクしている自分がいます。

とは言いながらも、やっぱり自分が育った場所ですので取り壊すことに悲しい気持ちもあります。母もそうだと思いますし、私よりも倍以上の時間を過ごした祖母や大叔母はもっとそういう気持ちが大きいかもしれません。また、長年法善寺に通ってくださっているお檀家さんにとっても、今の建物が無くなることに悲しい気持ちになる方もいらっしゃるはずです。

ただそうは言っても、いついつまでもこの庫裏・客殿でやっていけるわけはありません。正確な時期は誰にも分かりませんが、建物はいつか必ず朽ちます。もしかしたら10年持つかもしれませんが、1年持たないかもしれません。やはり建て替えは必須で、それを今のタイミングで決断した、ということに過ぎません。そして決断したからには、進んでいきます。

実は今日、とあるお寺さんに建替えのことについて御相談しました。その御住職が、『大変なことばっかりで挫けそうになるけど、決めたからには進めるしかないよね』と仰っていて、正にその通りだなと思いました。特に法善寺は、既にかなり大きめの風呂敷を広げてしまっています。悪く言えば追い込まれていますが、前向きに取り組んでいきますので、引き続き応援していただけると嬉しいです。

多分私の人生で最大の仕事になりますので、悔いの無いよう頑張ります。

南無阿弥陀仏


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