変化しよう

こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。

昨日のランニングが気持ちよかったので、調子に乗って今日も走ってきました。書くのも面倒くさいですが、もちろん人混みは避けて、すれ違う人との距離を置いて走りました。

帰ってきてからはお風呂に直行して、整えて、はい、今です。

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動画公開してみて

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このブログでも書きましたが、2日前に年回忌法要の動画を公開しました。再生回数こそ伸びませんが(元々見込んでないけど)、法善寺の公式LINEなどを通して感想をいただいたり、反響があります。とても嬉しいです。首コリ・肩コリも喜んでます。

そもそもですが、今回の動画公開はコロナが無ければ実行していなかったことです。

コロナ発生 → 法事の延期・キャンセル相次ぐ → その人たちに年回忌法要を届けたい → よし動画を作ろう、という順番です。

少し仏教的に言えば、コロナを『ご縁』として捉えれば、その『ご縁』をどう受け取るのかは自分次第です。そしてその『ご縁』を受けて、ただただ立ち止まって嵐が過ぎ去るのを待つのではなく、それに向かってどうアクションすれば良いのかを考えないといけません。飲食店がテイクアウトサービスを始めたり、ジムが時間で区切って個別対応したり、お寺が動画を公開したり、、、こういったアクションが必要なんだと思います。

突然現れたコロナによって、急な変化を迫られているように見えますが、この『変化』はずーっと必要なものでした。時代が進み、テクノロジーが進化し、人の価値観が変わり、という中で、商品やサービスも変化しなければいけないのは当然のことです。もちろんお寺は商品やサービスとは違いますが、変化しなければいけないのは同じです。コロナはあくまで『きっかけ』でしかなかったと思っています。

コロナ前から、通勤ラッシュの緩和や働き方改革などで在宅勤務を推す声はありましたが、今ほど真剣には取り扱ってくれませんでした。

コロナ前から、お寺の情報発信をもっとした方がいいなと思っていましたが、なかなか本腰を入れることが出来ませんでした。

このように、コロナを『ご縁』として、元々求められていた変化が急速に実現してきている感じがあります。

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感染症を乗り越えた先

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私は『中田敦彦のYouTube大学』というYouTubeチャンネルが好きでよく見るのですが、そこで感染症を題材にした動画がありました。

今はコロナで世界中が大騒ぎになっていますが、元々感染症は不定期に世界中をパンデミックに貶めているそうです。代表的なものとしてペスト、コレラ、黄熱病、天然痘が挙げられていましたが、このうち完全に終息しているのは、なんと天然痘だけだそうです。他の3つは現在進行形で、たまに局地的に流行しています。

しかも、WHOが天然痘の根絶宣言をしたのが1977年ですが、最初に出現したのは紀元前1100年代だそうです(ちなみに奈良の大仏が造られたきっかけも、この天然痘の流行だそうです)。つまりは3100年くらい戦った末に、ようやく勝利を収めたということなんですね。

このように感染症というのはとても恐ろしいものですが、終息はしていなくてもペストやコレラや黄熱病は日本ではほとんど目にしません。これは偏に、原因を探り、その原因を無くし、罹ってしまった人に対する薬を開発し、そもそも罹らないようにワクチンを開発し、といった数えきれないようなたくさんの努力があったからです。

動画でも言っていましたが、感染症を乗り越える度に、人類は進化するそうです。

今回のコロナでも、乗り越えた先には進化した人類になっているはずです。もちろん未知な恐ろしいウィルスであることに変わりはありませんが、これを『ご縁』として我々一人一人が進化して、次の世界を迎えることが出来ればと願っています。

最後にダーウィンの名言で締めます!

It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is most adaptable to change.

生き残る種とは、最も強いものでも、最も賢いものでもない。最も変化に適応したものである。

南無阿弥陀仏

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