『法然と極楽浄土』の特別展を見て

4/16のブログです。

こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。

ヒノキ花粉の影響かもしれませんが、微妙に体調がすぐれない日が続いています。花粉症だと鼻水や痰やくしゃみが出るので、風邪の初期症状に似ています。ヒノキにはあまり反応しないとはいえ、ゼロではないのでマスクをしていない分くらっています。

ただまぁ、ここまで来てマスクするのも嫌ですし、もう飛散時期も終盤ということですので、頑張って乗り越えようと思います。花粉症とのお付き合いは東京に住む限り逃げられない問題ですので、上手くやっていければ良いのですが。

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『法然と極楽浄土』の特別展を見て==============================

さて、今日は夕方頃に国立博物館に行き、『法然と極楽浄土』という特別展を見に行ってきました。先日の『本阿弥光悦の大宇宙』ぶりとなる国立博物館でして、地元の恩恵をしっかりと頂いております。

言わずもがなですが、法然上人は親鸞聖人のお師匠さんです。お念仏によって誰もが救われる道を説かれた方で、浄土宗の開祖です。私自身は浄土真宗の僧侶ですが、法然上人の系譜を頂いておりますので、拝観させていただこう、と思い立ったわけです。

中は原則として写真撮影禁止です。なので一つ一つについてあーだこーだ言うことはここでは出来ないのですが、やはり本物を見るととても熱量が伝わってきます。当時いかに本気で教えを説かれていたかが分かり、『お前はどうなんだ?』と問い掛けられているような気になります。

ちなみに、音声ガイド付きでの拝観でした。一人だったので身軽でしたし、会期初日とは言え夕方だったので空いていたため、一つ一つに時間を掛けて見ることができました。

展示の最後には、お釈迦様が入滅された様子を実物大で表した涅槃世界が展示されていました。ここだけは撮影可能だったのでここぞとばかりにパシャパシャと撮りました。

これは香川県の法然寺が所蔵されているもので、涅槃図ではなく立体的に、かつほぼ実物大で表現されているものはとても珍しいそうです。確かにこの手のものは初めて拝見しました。

帰り際にはきちんと図録を買い込み、帰路につきました。ここには書ききれないほど様々な展示があり、私の中でも多くの発見と学びがありました。行ってよかったです。

今年は浄土宗開宗850年ということでの記念展示だったそうで、それだけの年月が経っても脈々と受け継がれているのはすごいことだなぁと、改めて感銘を受けました。

ちなみに浄土真宗の開宗は昨年が800年で、京都の国立博物館で特別展が開催されていました。運良くタイミング合って伺うことができましたが、今度は東京に来てくれないかしら、と密かに願ったりしています。でもまぁ、49年後になるのかな。

今日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。49年後なら、生きてれば85歳になってますね。

南無阿弥陀仏

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